秋田県湯沢市雄勝町の小野小町伝承
さて、なんやかんやあって、小野小町は生まれ故郷である出羽国福富荘桐木田(湯沢市・雄勝町小野字桐木田)に帰ってきた。
そして小野小町を追って、深草少将(ふかくさのしょうしょう)が京都からやってきたのである。
はたして深草少将とは何者かという話は現時点では気にしないことにしよう。
深草少将はある橋のたもとに住む姥(名は「梨の木の姥」とされる)に小町への恋文を託し、その返事を待った。
深草少将が小野小町からの返事を待った地。
返事。
「御返事」(おっぺじ)という地名、「御返事橋」の名の由来である。
御返事橋。
川の名は御返事川。
小町の住んでいた桐木田から少将の住まいのあった長鮮寺側を見た景色。
なお、今までもたびたび写真に登場していたのだが、正面右側に見える山は「東鳥海山」である。
少将もこの光景を見ていたのだろうか。
少将からの恋文を受けた小町は……さぞ様々な想いがあったのだろうが、ひとまずこのように回答する。
「これから毎晩、一株ずつ芍薬を私の庭に植えてください。芍薬が百本になった時、あなたの想いに応えましょう」
こうして、深草少将の百夜通いが始まった。
とっぴんぱらりのぷう。
【おまけ】
御返事の道沿いには「鹿島様」の名で知られる道祖神が祀られている。
「鹿島」の名の通り、元を辿ればタケミカヅチに行き着く。
どうでしょうか塞ノ神を目指すどこぞの蒼前様、藁の鎧を神器にしてタケミカヅチを降ろすというのは……
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【地元探訪・小野小町編】御返事橋(湯沢市桑崎字御返事)
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