ハード編
 

 DAC入りでそのまんま音が出るプレーヤーとは違い、LUMIN U1はトランスポートなので、別途DACが要る。しかも、きっと使われるDACの多くはUSB DACである。
 ドライバだのASIOだのWASAPIだのビットストリームだのDoPだの何だのかんだの、PCと繋ごうと思えば死ぬほど面倒な目に遭う可能性もあるUSB DAC。LUMIN U1との接続でははたしてどうなるか。


 ……


 …


 挿した。

 鳴った。

 おわり。


 接続設定的なものはいっさいなく、LUMIN Appには今繋がっているUSB DACの機種名すら表示されない。
 「機種名なんて表示しなくたってわかるだろ、それにちゃんと音が出てるんだからこまけぇことはいいんだよ」とでも言わんばかりで、いや確かに実際そうなのだが、えーと、きちんと機器が認識されて繋がっているという実感を情報として得たいというか、その……

 ……とにかく 繋いだ瞬間USB DACが使えるようになる。
 U1と一緒に借りていたラックスマンのDA-06もそうだし、価格差40倍以上のいつものiFI nano iDSDもそうだった。DA-06のディスプレイやnano iDSDのLEDの色を見る限り、DSDを含む各フォーマットの再生も問題なくできている。

 USB DACとの接続でどんな設定が要るのかと少々構えていたら、単なる拍子抜けで終わった。もはや光やら同軸やらで繋ぐのと変わらない。
 こないだ試したfidataもそうだったが、USB DACを使う場合でもオーディオ機器の方がPCよりもよっぽど簡単な時代になったのだなあ。バッファーサイズがどうしたこうしたとか、そういう楽しみ(?)はないけれども。

 なお、U1はデジタル出力端子が豊富なぶん、その辺のオンオフの設定が増えている。
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 ところで忘れられがちだが、U1のネットワークは今までのプレーヤーとは異なりギガビット対応である。(ちなみにLUMIN全体としてはM1からギガビット対応)
 そのため、USB端子が二つあるうちの一つにストレージを挿した時、音源を扱う諸々の動作やレスポンスが高速化……する可能性もある。というより、それを狙ってギガビット対応にしたのではないかと勘繰っているのだが、どうだろう。

 というわけで、A1を買った時から今までずーっとスルーしていたそういう使い方もしてみる。

 USBストレージを挿せば、このようにサーバーの一つして認識され、中身の音源を再生可能になる。
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 DSDを含めて完璧に再生できるし、最終的なトラックレベルではタグもしっかり読んでくれる。
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 ただし、タグベースのナビゲーションツリーは用意されず、ブラウズはストレージ内部のフォルダ構造そのままに限定される。
 普通のサーバー(=サーバーソフト)を選んだ際のLUMIN App独自のナビゲーションも使えない。
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 タグベースのナビゲーションツリーなんて不要でフォルダーさえ見えればいいという人、NASなんてめんどくさくて使いたくないという人にとっては、これはこれで使い道がある機能である。

 しかも結構、音に効く。


 ちなみに、このLUMIN USB Music ServerはLUMIN以外のUPnP/DLNAプレーヤーにも音源を配信できたりする。
 それで喜ぶ人がいるのかは限りなく謎だが、一応。
 こんな具合に。
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【レビュー】LUMIN A1
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