本日発売。


ハイレゾの教科書 – Stereo Sound Store

 以下、本書を監修した土方先生の熱いコメントを引用。

高品質なハイレゾ再生の世界は、オーディオファイルに至高の体験をもたらしてくれる。しかし、ここ日本において「ハイレゾ黎明期の導入は失敗に終わった」と僕は考えている。なぜなら、そもそも無形の存在であるデジタルファイルの取り扱い方について、オーディオ業界全体で共有できる明確な指針がなかったからだ。

もう少し具体的に言うと、まずCDからデジタルファイル再生への架け橋となる「CDリッピングの手法」について、未だに業界全体で共通認識として持っている最適解がない。そしてハイレゾ音源そのものについても、ダウンロードから再生までの一連の流れや保存方法、さらにデジタル楽曲ファイル最大の特徴である音楽データと共に格納される“タグ”情報編集について、最適な手法を示すことができないままになっているのが現状だ。

日本のオーディオ界では、メーカー、販売店、ユーザーの三者が、それぞれ個別に手探りでデジタルファイル再生の最適スタイルを探すところから、ハイレゾの普及がスタートしてしまった。これは、羅針盤がない状態で、しかも目的地がはっきりとわからない航海を、多くの人が同時に始めたようなものだ。

僕は何人かのオーディオユーザーにデジタルファイル再生の方法を教えた経験があるのだが、「簡素かつていねいに教えれば、覚えてもらうのは決して難しくない」と感じている。実は、本書のベースとなっているのは、その時に僕が自作したマニュアルの一部。

本書では、ハイレゾ再生とCDリッピングの手法について「どうすれば一番楽に作業できるのか」をイチから解説している。しかも大切なページにはQRコードを入れており、それをスマートフォンで読み取ればそのまま動画による解説をご覧いただける。

端的に言うと、オーディオ業界全体で共有できる明確な指針=「ハイレゾ再生の最適解」を示したのが本書だ。ハイレゾ再生の世界における羅針盤のような一冊となるよう思いを込めている。


 というわけで、土方久明先生が監修した別冊ステレオサウンド『ハイレゾの教科書』で製品のレビュー記事を執筆しました。
 要である音源管理からシステムの構築に到る一連のノウハウについては、土方先生がとてもわかりやすくまとめられています。

 この本が文字通りの教科書として機能し、ファイル再生に関する業界全体のノウハウの底上げに寄与することを願ってやみません。
 


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