秋田県湯沢市雄勝町の小野小町伝承
小野良実と大町子が出会い、比古姫(後の小野小町)が生まれた。
小野良実の屋敷は桐木田にあり、小野小町の産湯に使ったとされる井戸が「桐木田の井戸」として今に残っている。
一面の田園の中に桐木田の井戸はある。
この木の根元。
なんともささやかだが、コレが桐木田の井戸である。
暗くて見え辛いが、ただの穴ではなく、石を積んでいるのがわかる。
傍らの案内板。
真上から見ると自然石が五角形に積まれており、こうした工法はこの地方では全く用いられておらず、当時、都を中心に多く見られました。昭和四十七年、大学教授による鑑定の際に、「平安初期に創掘されたと認められる構造上の特徴を示している。」とされた貴重な遺跡です。 湯沢市
ま、基本的にこういうものは話半分に受け取るくらいでちょうどいい。
ところで、この桐木田の井戸、かつては田んぼに埋まっていた。
……が、田んぼを持っていた(買った)人の家に病人やら何やらが続き、こりゃ困ったということで「神降ろし」をしたところ、
「おまえの家の田んぼに何か埋まっている」
と言われたのだそうだ。
そしてそれらしい盛り土の場所を掘ってみたら……井戸が現れたのだという。
以来、田んぼのど真ん中にあって未だに埋められることもなく、桐木田の井戸として今に至っている。
埋もれていくにはあまりにも惜しい場所である。
とっぴんぱらりのぷう。
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