前回の記事で、私の部屋におけるスピーカーの配置を下図のとおり決定した。

Dolby Atmos検討②

 ただし、この配置はあくまで天井にスピーカーを設置できる場合のもの。
 問題なのは、天井にスピーカーを設置できない場合である。


 既にプロジェクターを吊っている身で言うのもアレだが、天井にスピーカーを設置するというのはハードルが高い。
 美観の問題、構造上の問題。賃貸住宅では別の問題もでてくるだろう。どんなスピーカーを使うのかという問題もある。
 私の部屋も構造上の問題から、吊るすことはできても天井埋め込みというのは難しい。

 しかし、これらのハードルや問題をどうにかして乗り越えてでも、導入したいと思わせる魅力がDolby Atmosにはある。縦横無尽というのは、まさしくサラウンドファンの夢に他ならないからだ。
 ドルビーとしても、「天井に設置するなんて無理!」と言われることは重々承知のようで、イネーブルドスピーカーというソリューションを用意している。が、前の記事でも書いたが、こんなものは使いたくない。やるならきちんとした形でやりたい。が、物理的に天井設置は無理かもしれない。

 ではどうすればいいのか。

 ……


 …


 左右の壁に取り付けるというのはどうか。

 
 こんな風に。
 もちろん天井ぎりぎりの位置に。
 Dolby Atmos検討③

 すなわち、かつて登場したハイトスピーカーの方法論を、左右の壁に適用するのである。
 天井に設置するのは無理でも、壁ならどうにかなるという場合は多いと思う。
 やはりスピーカーの間隔が広がりすぎるのが気になるが、少なくともイネーブルドスピーカーを使うよりはよほどいいはず。

 いかんせん情報が少なすぎる。天井に設置する理想的な場合と、イネーブルドスピーカーを使う場合がクローズアップされるばかりで、その他考え得る設置方法については全くと言っていいほど情報がない。いいのか悪いのかもわからない。

 どうだろう。
 誰か実験してみないものか。
 妄想するだけならいくらでもできるが、実際にどうなのかは試してみないとわからない。



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ