あらためて見るとなんだこの神作画のオンパレードは……たまげたなぁ……
画質:10 音質:10
映像はAVC、音声はDTS-HDMAのステレオ24bit
DTSの営業努力には頭が下がる……
画質について。
相変わらずいい仕事をしている。ジブリのBDにナウシカがもたらしたマイナスイメージは完全に払拭されたと言っていいだろう。
傷、汚れ、ノイズ、揺れ、皆無。
あるのは、「当時こういう風に作った」という事実のみ。
解像感だのディティールだのなんだのかんだの、画質云々はもはやどうでもよくなり、ただひたすら良い思い出に浸っていられる画である。
ところで話は変わるが、同じ88年制作なのに、画質面におけるAKIRAとの差はいったい何なのだろうか。AKIRAに泥を塗ったバンダイビジュアルは未来永劫糾弾されるべき。そして本気でクライテリオンに再発してもらいたい。
見どころ:
まっくろくろすけの蠢き
背景美術全般
音質について。
画は期待通りとして、むしろたまげたのは音の方。
ステレオ音響としてどえらく音が良い。環境音や効果音自体も勿論だが、時として効果音的にも使われるBGMの決まり具合がとてつもなく素晴らしい。空間に涼やかに定位し浸透する滋味溢れる音。BGMに関しては間違いなく超良質録音と言える。
ダイアログは元気爆発明瞭至極、それでいて棘が出てこない程度のラインでうまい具合にまとめている。この辺でも、ナウシカからの進歩が如実に感じられる。
この手のアニメでは得てして音に対する不満を覚えることが多いのだが、トトロに関してはそんなことは一切なかった。AV的に大満足かと言われればまた少し違うのだが、とにかく映像同様にひたすら心穏やかな充足感を味わった。
聴きどころ:
風のとおり道
雨~傘
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第222回『となりのトトロ』
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