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【BDレビュー】第273回『GODZILLA ゴジラ』 北米盤

BDゴジラ
おかえり


画質:10
音質:13☆


映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch


○画質
 そつなくまとまった隙のない画。
 情報量は十分、全編通じて画質的に安定しており、実に安心してみていられる。彩度抑えめの重厚な画も作風に相応しい。
 闇夜がかなりの時間を占めるが、闇の中にあっても目障りになるようなノイズは見られない。闇の中に舞い上がる粉塵といった厳しいシーンにあっても、抜群の安定感を維持して諧調が破綻することもない。
 総じて高品質でケチの付けどころのない仕上がり。
 が、あえて文句を言うなら、4K撮影に期待されるぎょっとするような情報量とそれに伴う精細感までは拝めなかったことか。あとちょっと夜のシーン多すぎ。ゴジラの造形の髄の髄まで見尽してやろうと思ったが、そこまでは叶わなかった。

○見どころ
 ゴジラ

○音質
 正直に言わねばなるまい。
 負けた。
 何が負けたって、私の部屋が負けた。凄まじい低音に負けた。具体的にはソフトラックが鳴いた。サブウーファーを使っていないのにこのザマだ。
 パシフィックリムのKAIJUになど負けてなるものか、我こそ怪獣王ぞとの咆哮が響き渡る。体を揺らし、足を踏み出すだけで天地が震撼する。傲然と轟く音のうねりに叩きのめされる。ゴジラだけではなく、MUTOが吐き出す音も素晴らしいの一言。とてつもなく巨大な、人智を凌駕する存在が、音としてあらゆるシーンに横たわる。怪獣が織り成す驚天動地の音像は、音こそが映画を面白くするのだという事実を思い知らせてくれる。あぁ、平成ガメラ……
 本作の音に、ある種の懐かしさを覚えたのも確かだ。プライベート・ライアン以降の映画音響、点と線を緻密に多層に積み上げていくことで得られる精妙なる音空間ではなく、小細工を排し、あらゆる方向から全力で威力を浴びせかける、あの音。インデペンデンス・デイを思い出す。
 が、その威力はKAIJUの比ではない。十分な精緻さも併せ持ったうえでなおこの威容。再生機器ばかりでなく、部屋の能力を浮き彫りにすること必至。私の場合も、部屋を何とかしないと完全な形での評価はできないと判断した。よって、現状では13☆として後に含みを残しておく。

○聴きどころ
 怪獣のあらゆる挙動


○総評
 日本盤が発売されたらAV各誌で特集必至だろう。
 見て良し、聴いて良し。AV的なチャレンジにも最適だ。
 ちなみに3Dは(どうでも)いいです。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PW10
Nmode X-PW1 ×3
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Focus200C
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52



【BDレビュー】総まとめ

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