トップスピーカーの選択
天井への埋め込みは困難。
悲しいけれどDynaudioは極めて困難。
イネーブルドスピーカーなんてものを使うつもりはさらさらない。
左右の壁に付けるという次善策も考えられるが、なるべく理想を追求したい。
というわけで、はたしてどんなスピーカーがよいものかと丸々2年間考え続けてきた。
とはいえ、小さく、軽く、天井設置が容易で、それなりの音響性能を持ったスピーカーとなると、最初から選択肢は多くない。
試聴によってある程度の目星を付けつつ、いずれは……いつかは……と時間ばかりが経過してしまった。
そんな安穏とした状況をUHD BDが粉砕した。
UHD BDのオブジェクトオーディオ収録率はBDとは比べ物にならず、私が購入したUHD BDも6本中5本がDolby AtmosもしくはDTS:Xを収録している。
ただでさえ4Kディスプレイを持っておらず、「とりあえずHDプロジェクターで見てもBDよりは綺麗なのがわかる」なんて言っている有様である。さらに音まで十全に活かせないという現状は、燻り続けていたオブジェクトオーディオ熱を一気に、かつてないほど再燃させた。
そして気付けば、UHD BD再生環境の導入によってオブジェクトオーディオ熱がとうとう制御不能になり、こうなった。
ECLIPSE TD307MK2A。コレを4本。
以前トップスピーカーに使えそうなスピーカーを数種類聴き比べた時、抜群に本機は音離れが抜群に良かった。それ以外の印象は……特にない。
とにかくトップスピーカーの音は天井から降り注いでくれないと困るので、音離れが良いというだけでじゅうぶんだったのである。強大な低音が必要とされるスピーカーでもないし。
あと小さい。軽い。付属の台座で天井設置も可能。さらに天井設置でも首振りで角度を柔軟に変えられる。これはトップスピーカーとして素晴らしい資質と言える。
……TD316SWMK2を導入した時点で、あるいはその前から、トップスピーカーにTD307MK2Aを選択するのは既定路線だった。
Dynaudioが使えないなら、せめて固有のキャラクターが限りなく小さいスピーカーを選びたかったというのもある。
唯一気になるのは我が家の再生音量に追従できるかだが、こればっかりは実際に試してみないことにはわからない。ユニットが吹っ飛ばないことを祈るのみである。
【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ
【Dolby Atmos/DTS:X】トップスピーカーの選択②―― ECLIPSE TD307MK2A
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