Dolby Atmosの肝となる天井スピーカーは一体どのようなものを使えばいいのか。
ということを考える前に、まずはこの記事。さらっと重要なことが書かれている。
なお、天井スピーカーでは、100Hz以下の低域はカットしており、通常のスピーカーやサブウーファに割り当てる。天井からの反射音を使う、ドルビーイネーブルドスピーカーの場合は180Hzでカットしているとのこと。
とりあえず、でかいスピーカーを無理して選択する必要はないようだ。
ありがたい。
というわけで、Dolby Atmos用のスピーカーとして候補になるのは概ね以下の三つだろう。
・埋め込みスピーカー
・小型スピーカー
・薄型スピーカー
それぞれの特徴を考えてみる。
・埋め込みスピーカー
色々なメーカーから色々な製品が出ている。
天井から床に直接向けるという意味でも、見た目の収まりという意味でも、Dolby Atmosを実践するうえで非常に適している。
しかしそのぶん、導入のハードルも最も高い。
また、実際に埋め込んでみないとどんな音がするのかわからないというのも、製品選びをするうえでネックになると思われる。
・小型スピーカー
いわゆるブックシェルフよりもさらに小型の、マイクロやらサテライトやらとも呼ばれるスピーカー。
壁/天井への取り付け金具が用意されていることも多く、設置のハードルはそれほど高くない。
純粋にスピーカーとして音質を確認できるのも強み。
ただ、壁に付けるにせよ天井から吊るにせよ、埋め込みスピーカーに比べればだいぶ出っ張る。そして、それが部屋の音響にどのような影響を与えるかがわからない。少なくとも良い影響ではなさそうだが。
・薄型スピーカー
私がイメージしているのはB&WのFPMシリーズやMonitor AudioのShadowシリーズやKEFのTシリーズなど。
本来の使い方からは離れる気がしないでもないが、埋め込む必要がないうえに小型スピーカーに比べると圧倒的に薄く、両者のいいとこどりのようにも思える。
問題があるとすれば、実機をまったく見かけないということと、どんな音がするのかさっぱりわからないということだろうか。
私の場合は部屋の構造上、天井に埋め込みスピーカーを設置するのは難しい。
となると、選択肢は小型スピーカーか薄型スピーカーしかない。
しかし、ここでひとつ困ったことがある。
私はDynaudioに惚れ込んでいて、全チャンネルDynaudioで揃えている。しかし、Dynaudioは埋め込みスピーカーはラインナップしているものの、小型と言えるようなサイズのスピーカーは出していない。Audience122を買って以来、すべてのスピーカーをDynaudioで統一することにある種の情熱を燃やしてきた私だが、ついにその構成が破れる日が来るのかもしれない。幸いにして、小型で軽くて音も良くて壁/天井設置も可能なスピーカーはいくつか存在するので、それほど気にしなくてもいいのかもしれないが。
ん?
コレを使う?
高すぎる!!
→というわけで
【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ