いつまで経ってもアプリの検証が進まず、気が付いたら2015年になってしまった。
このままでは永遠に遅れ続けるので、とりあえず「検証」の前に「紹介」をしていこうと思う。今まで触れてこなかったアプリを放置したままでいるのは忍びない。
メーカー製・サードパーティー製問わず、ある程度汎用的に使えるアプリをピックアップしていく。また、あくまで「使い物になる」(と思われる)アプリだけを紹介するようにして、あまりにもあんまりなアプリはなるべく最初から除外する。
まずは今までの検証のように各機能の○×を書いていく。なお、プレーヤーは基本的にLUMIN A1を使用している。
そしてコントロールアプリの基本要素である「再生画面」「プレイリスト」「ブラウズ」「機器の選択」の各インターフェースを見てもらう。
最後には一応所感を付ける。
これらの紹介記事はいずれ速度計測や機能確認を行ったうえで「検証記事」に進化する予定である。
Technics Music App。
華々しく? 復活したテクニクス製品のコントロールアプリである。
スピーカーにアンプにネットワークオーディオプレーヤー。力を入れた製品であるというのはひと目見ればわかるが、話題に上るのは新技術だの音質へのこだわりだの、そんなことばっかり。肝心の「操作性」と、それを司るコントロールアプリに関する言及は私の知る限りゼロに等しい。
「まったく、これだから日本のメーカーは……」と思いつつTechnics Music Appを使ってみたら、汎用アプリとしても機能する。
しかも、(失礼ながら)意外と……
以下の各項目の詳細についてはこの記事を参照。
【基本情報】
製作:Panasonic Corporation
汎用/専用:汎用(基本的にはテクニクス製品用)
対応OS:iOS/android
スマホ/タブレット:ひとつのアプリで両対応
縦画面/横画面:縦
価格(2015/03/05時点):無料
検証時のバージョン:1.1.1
【機能】
再生:○
一時停止:○
停止:○
曲送り(スキップ):○
シーク:○
ランダム/シャッフル:○
リピート:○
音量調整:○
ミュート:×
プレイリストでの再生管理:○
プレイリストの保存:○
ブラウズ時のタイル表示:×
音源の検索:○
アルバムアートの拡大表示:○
アルバムアートの縦横比維持:○(再生画面ではぶった切られるが拡大するとフル表示)
高解像度対応:○
音源のスペック表示:△(サンプリング周波数のみ)
機器の入力切替:不明(おそらくテクニクス製品では可能)
電源のオンオフ:不明(おそらくテクニクス製品では可能)
機器の再検索:×
接続のロック:○
その他の機能/特筆事項:純正組み合わせだとイコライザーなどの機能も使えるようだ。
【再生画面】
画面右上のアルバムアートをタップすると全画面で拡大表示される。
【プレイリスト】
【ブラウズ】
プレイリスト・ブラウズともに、そもそもアルバムアートが一切表示されないというなかなか素敵な仕様。
逆にそのおかげか、スクロールは非常にスムーズ。
→2015/08/04補足・ブラウズとプレイリストについて
【機器の選択】
サーバーは「ミュージックサーバー」から選択。
【所感】
失礼を承知で言えば、意外とよく出来ている、というのが率直な印象。
選曲時に一切アルバムアートが表示されなかったり、いったんアプリを終了させてから再度起動すると音源の再生が停止したり、謎仕様はあるが、聴きたい曲を選び、プレイリストに登録し、聴く、という流れ自体はスムーズに行える。
国産アプリもとうとうPlugPlayerレベルにはなったかな? という感じ。
今まで国産アプリのあまりにも絶望的な出来を見続けた結果、この程度でも素直に感心してしまったことが悲しいというか、悔しいというか……
→2015/08/04補足・ブラウズとプレイリストについて
コントロールアプリの紹介 『Technics Music App』(iPad版)
【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】
【ネットワークオーディオTips】コントロールアプリの紹介 『Technics Music App』(iPhone版)
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