前日:天明5年2月1日/平成31年3月11日
天明5年2月2日(新暦換算:3月12日)
秋田県湯沢市柳田
【初午の日】
二日。初馬ということで、元稲田の森にある安具理子という宮に詣でる人が、野道に群れていた。
元稲田の安具理子! あぐりこ稲荷!!
【地元探訪・神様セカンドライフ編】元稲田神社/あぐりこ稲荷(羽後町杉宮)
現在真澄が滞在している柳田は雄物川を挟んで羽後町の対岸にあり、そこからあぐりこ稲荷に詣でる多くの人々の姿を日記にしたのだろう。
真澄はただ人々を眺めるだけであぐりこ稲荷には行っていないように見えるが、真澄が羽後町から湯沢に来た際もあぐりこ稲荷はスルーしているので、せっかくなのでまた羽後町にまで行ってきたのである。
稲荷の祭である初午は今でも行われているようだが、このリアルタイム追想行脚はあくまでも天明5年との一致を前提に動いているので、今日は平成31年の祭日ではない。
以前にこんな由来碑あったっけ?
由来碑に書かれた「極めて篤い崇敬なる信仰を受けております」という言葉は、真澄の生きた時代においても偽りなし。
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●『齶田濃刈寢』本文・参考文献
『秋田叢書 別集 第4』 秋田叢書刊行会, 1932
『菅江真澄遊覧記1』 内田武志・宮本常一編訳, 東洋文庫, 1965
記事中の【見出し】は『秋田叢書』にあるものをそのまま使っている
※この記事の写真は平成31年3月12日に撮影したものです
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次回:天明5年2月5日/平成31年3月15日
【記事まとめ】『小野のふるさと』――菅江真澄32歳・秋田の旅
【記事まとめ】『齶田濃刈寢(あきたのかりね)』――菅江真澄31歳・秋田の旅
初めて秋田の地を踏んだ菅江真澄と歩く、234年後のリアルタイム追想行脚
『菅江真澄と歩く 二百年後の勝地臨毫 出羽国雄勝郡』
江戸時代後期の紀行家・菅江真澄の描いた絵を辿り、秋田の県南を旅した紀行文
【地元探訪】記事まとめ
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【菅江真澄32歳・秋田の旅】『小野のふるさと』天明5年2月2日/平成31年3月12日
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