【BDレビュー】第185回『インセプション』
画質:8
音質:10
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:HEVC 35mm/65mmフィルム撮影・4Kリマスター
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch/24bit
○画質
えらい高く評価されているわりにはそこまで高画質に思えなかったBDから大きな進化を遂げている。
妙に赤みが強かった色調は自然になり、情報量はおおいに増し、胡散臭くない範囲でシャープさも出ている。HDRの効果的な活用により画面全体に光と鮮鋭な質感が備わるようになり、BDの時の眠い印象は払拭された。UHD BDの画を見てしまうとBDの画はいったい何だったのかと思ってしまう。これが本作本来の画だったということだろう。波打ち際のシーンや闇と橙色の明かりが支配する屋内など、冒頭からしてなかなかの冴えを見せる。
IMDbによれば本作の撮影には35mmと65mmの二種類のフィルムが使われたようだが、IMAXと異なり画面の縦横比が変わるわけでもなく、BDでは両者の画質差を見出すことは困難だった。UHD BDになって画質全体の底上げがなされた結果、「あ、このシーンは……」という具合に65mmフィルムの画質的な恩恵がはっきりと感じられるようになった。
○見どころ
いまいち有能なんだか無能なんだかわからない主人公(ディカプリオ)の焦燥
○音質
音声仕様はBDと同様。
というわけで詳細は【BDレビュー】を参照。
○総評
作品内容的に過大評価されてる気がしないでもないが、AV的なクオリティは盤石。
あと、ダンテの『神曲』を読まずして本作を語ることなかれ。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
Panasonic DMP-UB90
・映像
LG OLED55B6P
・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
SOULNOTE A-2(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)
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