【BDレビュー】第173回『バットマン ビギンズ』


画質:7
音質:11
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:HEVC 35mmフィルム撮影・4Kリマスター
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch/24bit


○画質
 BDから順当な進化。というよりBDはHなんとかとの同時リリースという制約を加味しても、ワーナーの手抜きっぷりが散見される代物だった。
 暗部のノイズは払拭され、解像感も情報量も出て、画の見通しはおおいに良くなった。フィルムの粒状感も程々で良い感じ。金属や焔の光沢は鋭利さを増し、暗いシーンでの情報量増大は本作のトーンを考えると実に喜ばしい。旧作のHDR化は無闇に暗く感じられてしまう場合もあるようだが、本作についてはその辺は上手にコントロールされているという印象を受ける。氷の上で行われる謎の戦闘訓練から火を囲んでの談話のシーンなど、HDRの恩恵を感じるシーンは数多い。
 HDRとの相乗効果で時折はっとするような画を見せる時もあるが、全体を通じて解像感には限界がある。BDとは異次元の高画質というほどではなく、近作と比べれば見劣りしてしまうことも確か。

○見どころ
 バットケイブ


○音質
 音声仕様がドルビーTRUEHD 5.1ch/24bitからDTS-HD Master Audio 5.1ch/24bitに変わった恩恵で、ここぞという場面でより大きな威力を出せるようになっている。
 基本的な部分はBDと同じ。

○聴きどころ
 蝙蝠がいっぱい


○総評
 BDが出た時、そこはかとない手抜き感から「ノーラン版バットマンの続編が出たら、ダークナイトとあわせてリマスターでもしないかしら」と書いたが、実質的にUHD BDがその役目を果たした。
 パッケージとしてはコレで打ち止めだろう。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
LG OLED55B6P

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
SOULNOTE A-2(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)



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