アニメ『宝石の国』が素晴らしい








 付録CDは頑張ってリッピングしよう。
 (スが一個足りなかったので後から修正しました……すみません王よ!)


 このこだわりは硬度いくつですか……?


画質:9
音質:9
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC
音声:リニアPCM stereo/24bit


○画質
 ほんわかした背景美術の中でカリカリにシャープな宝石たちが躍動する。
 解像感と透明感に溢れる画であり、意識されるようなバンディングは見受けられなかった。エンコードにとって地獄に見えるオープニングの映像も実に清廉に仕上がっている。
 背景美術や宝石たち(特に髪)の光彩は、アップになると立ち現れるフォスの瞳の虹彩の煌めきに至るまで、完璧なグラデーションとディテールが実現されており眼福の一言。
 3DCGの宝石たちはCGなだけあって主線が限りなく細いのと、あとはレンダリングの関係だろうか、眉毛や睫毛といった細い線に目に付くジャギーが出ていることがそれなりに気になった。あと、月人の後光は明らかにエフェクトの解像度が足りていないようでジャギっている。という重箱の隅をほじくらない限り、十分すぎるほどに高品質な画となっている。
 ちなみに、本作に関して言えば、プロジェクターよりもテレビで見た方が画的に映えるものと思われる。ディスプレイの光沢の有無がだいぶ効く。

○見どころ
 オープニング
 宝石たちの髪


○音質
 24bit収録である。素晴らしい。
 映像の見た目に反してずいぶんとパワフルな音だ。明瞭さとともに力強さと厚みもある(いささか強調気味とも言えるが……)ダイアローグに、時として激烈な威力を吐き出す音楽、細やかに積み重ねられ存在感を主張する効果音の三位一体により、全編通じて満足度は高い。
 本作はステレオ音響であり、サラウンドのような包囲感・移動感・定位感は望むべくもないが、音楽も含めてステレオならではの空間性はしっかりと引き出されており、映像音響として食い足りなさは感じない。
 ひとつ、特徴というべきか注意点というべきか、本作は高音の表現にかなり容赦がない。特に矢と槍を跳ね返すダイヤのシーンでは、もはや耳が痛くなるレベルの強烈な高音が響き渡る。ところで、B&Wの800シリーズのダイヤモンドトゥイーターは、不慮の事故を起こして割れる瞬間、(二重の意味で)背筋が凍るような高音を出すらしい。そんな話を思い出した。

○聴きどころ
 ダイアローグ全般
 せん……セイッ! ア゛――ッ! となるジェード
 靱性を計測されてキ゜――ッ! となるジェード


○総評
 放送や配信とは次元の異なる画と音を味わえる素晴らしいBD化。二巻以降も楽しみで仕方がない。
 みんなで買って、二期を待とう。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
LG OLED55B6P / Victor DLA-X30

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
Nmode X-PM7(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)



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