EPSON EH-LS10000を見てきた
EPSON EH-LS10000がやってきた


 視聴環境は完全な暗室。
 「照明を暗くした状態で……」とか「カーテンを閉めれば昼間でも……」とか、いちいちそんな申し開きをしなければならない環境ではない。



・起動

 DLA-X30と比べるとめっちゃ早い。
 プロジェクターの電源を入れた後でスクリーンを降ろしたりBDプレーヤーにディスクを入れたりAVアンプの電源を入れたりボリュームを確認したり椅子の上で体勢をもぞもぞ整えたりしているうちに画が出る、そんな絶妙な起動時間。



・レンズシフト

 上下±90%・左右±40%。
 これは文句なしで素晴らしい。



・ファンノイズ

 低輝度モードでDLA-X30とほぼ同等、ただし帯域が異なりこちらの方が耳に付く。
 公称値は知らん。



・明るさ

 100インチでは眩しすぎる。
 レンズアイリス(固定絞り)を最大限(-11)絞っても十分すぎるほど明るい。
 ちなみに絞れば絞るほど黒も沈むのでがんがん絞る。でも最大まで絞ると本機の特質たる黒と輝きの両立が少々弱まるため「-8」で手を打った。



・遅延

 絶望的に遅延する。
 映像を見るだけならAVアンプ側で調整すればなんとかなるが、これがゲームとなればもう致命的。かといって「映像処理:速い」にすると露骨に画質が劣化して見るも無残な有様になる。
 残念ながら、正直言ってゲームでは使い物にならない。
 詳細はこの記事を参照。



・3D

 まったく興味がない。



・フレーム補完

 まったく興味がない。
 


・カラーモード

 暗室を用意できるなら「シネマ」または「デジタルシネマ」で足りる印象。
 初期状態ではどれもこれも眩しすぎて死ぬので、まずはレンズを絞って、あとはそこから色々と弄っていけばいい。
 「デジタルシネマ」で、ほんの少し彩度を上げてやると私の性に合った。



・フォーカス

 非常に良好。
 DLA-X30と比べても一段上を行く。




・ダイナミックコントラスト

 「オフ」だと本機を買う意味が下手したら半分くらい吹っ飛ぶ。
 そして「標準」も遠慮しすぎな挙動なのでこの際「高速」一択で。
 全黒時に感動的な瞬間が訪れる。



・4Kエンハンスメント

 オフ、HD超解像(5段階)、4K超解像(5段階)。
 色々試した結果4K-3で落ち着いた。

 画質評価はこれらの設定で行っている。



・黒

 次の記事で。