画質:10
音質:12
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch
○画質
延々と続く1カット、そして画質も落ちない。ブレない。崩れない。素晴らしい。
不健康かつ不愉快な照明下で懊悩し七転八倒する主人公の崩壊寸前まで灼熱する執念が、相貌の皺に、肢体に浮かぶ翳りに、楽屋を覆う栄光の遺物に、虚実入り混じる劇場の裏と表に、毒々しくも輝かしいディテールとなって満ちている。
明暗と室内屋外、トータルで素晴らしい画の完成度。迫真。
○見どころ
妄想が現実を侵食する
○音質
無遠慮に全方位から放たれるパーカッシブな劇伴と、重厚な響きを伴って繰り広げられるダイアローグにより、ドラマ映画ながら下手なアクション映画が裸足で逃げ出すほどの熱量を音から感じることができる。とか何とか思っていたら、バードマンが顕現して混沌とした音空間はさらに咆え猛る。
特にダイアローグは力強さと品位が両立した素晴らしいもので、苛烈に重なり合いつつも決して明瞭さを失うことなく、会話劇である本作の魅力を大いに高めることに成功している。
○聴きどころ
愛について語るときに我々の語ること
バードマン飛翔
○総評
巨大な熱量を持った作品。
画と音の仕上がりも素晴らしく、作品への没入感を否応なく増幅してくれる。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.1ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
ECLIPSE TD316SWMK2
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