【ヘッドホン祭】スフォルツァート、11.2MHz DSD対応ネットワークプレーヤー「DSP-01」/Phasemationは「EPA-007x」を披露


 DST-01が登場した時から、スフォルツァートは国産ネットワークオーディオプレーヤーの麒麟児であり希望の星だった。
 国産ネットワークオーディオプレーヤー第一世代(と勝手に呼んでいる)と同時期に突如現れた偉容。様子見に徹した感のある国内メーカーをぶっちぎって度肝を抜いた凄まじい筐体と、あえてトランスポートに徹するという思想。DST-01に凝縮されたオーディオ機器としてのこだわりは、今なお世界トップクラスであると思う。


 さて、ずっと前からHPに記載はあったし、謎の海外向けページに写真が出ていたりもしたが、ここにきて色々と情報が出てきたDSP-01。DST-01と並び、「01」の名を冠するスフォルツァートのトップエンド。海外だと型番が違うようだが。

 DST-01のエクストリームマッシブな筐体を見た後では、DSP-03やDSP-05は、音質はさておきモノとしては心動くようなものではなかった。その一方で予告されているDST-01の対になるというDACは待てど暮らせど影も形も見えないし、DST-01のDSD対応も置き去りにされたまま。DST-01が実現しようとしていた究極の世界は結局夢のまま終わり、DSP-03とDSP-05がメインになっていくのだろうか……という印象があった。

 と、そんななかでのDSP-01。
 DST-01は相変わらず放置かとかDSRはどうなったとか色々思わないではないが、これだけ夢に満ち溢れた純然たるネットワークオーディオプレーヤーが登場するというのは実に喜ばしい。
 超期待している。
 物凄く期待している。
 どこかで見たようなDACの構成に加え、さらに重厚になった筐体、電源への妄執的(もちろん褒め言葉)こだわりは、まさにDST-01が実現しようとしていた夢を引き継ぐものだ。そしてついに電源のみならずクロックまでセパレートしてしまったのか。いいぞもっとやれ。
 いつまでもUSB DACやCDプレーヤーとくっつけたような製品でお茶を濁し続ける国内メーカーばかりの現状で、スフォルツァートの姿勢は本当に素晴らしい。眩しい。輝いてる!

 ユーザビリティさえまともになれば、間違いなくKLIMAX DSやLUMIN S1に並ぶ傑出したネットワークオーディオプレーヤーになるはずだ。 
 むしろ、是非とも、KLIMAX DSやLUMIN S1を買ったユーザーが「ぬわああああ畜生こっち買えばよかった!!」と心から悔しがるような、悔しがれるような、そんな素晴らしいプレーヤーに仕上げてほしいものだ。
 そうじゃなきゃ面白くない。
 


 ちなみにDSP-01にあわせてコントロールアプリやユーザビリティを改善刷新すると某誌にあるけれど、当然DSP-01だけじゃなくスフォルツァート製品群すべてがその恩恵を受けられるんですよね? ここにきて情けなさ過ぎる断絶なんて起こしませんよね?