画質:12
音質:10
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch
○画質
AVC採用だとか新装版だとか言っていた『X-MEN 3』が遠い昔に思える。
本作の画質はかつて高画質だの何だのと騒いだファイナル・ディシジョンとは比べ物にならない。映像圧縮のノウハウの浸透よりも、ポストHD時代に突入して久しい撮影機材そのものの進歩によるものだろう。最近のBDは画質的に完全にインフレを起こしていて、黎明期のように明確な画質差をどうこう言えるような状況ではなくなりつつある。
本作の画質も非常に素晴らしい。数年前であれば問答無用で「超高画質」と言って椅子から転げ落ちていたであろうレベルである。
さすがビッグ・バジェットムービーと言うべきか、センチネルをはじめとするCGIの完成度は素晴らしく、実写にもディティールでまったく負けていない。そしてファースト・ジェネレーションから大きく存在感を増したドラマパートも、凄まじい情報量で切り取られることにより巨大な緊迫感を持たせることに成功している。
情報量、解像感、すべてにおいて100インチのサイズでもまったく不満なし。
○見どころ
ウルヴァリンの髭面
新旧センチネル
○音質
空間すべてに炸裂する音を散りばめるというよりは、重厚な劇伴と低域の力感でもって空間を塗り潰す類の音。アクションシーンでは十分すぎるほどのサラウンド感も味わえる。
ダイアローグは重く力強く、本作の会話劇としての魅力を引き立てるうえで素晴らしい仕事をしている。
これまたDolby Atmosで収録してほしかった。ま、いずれDTS:X版が出るだろうが。
○聴きどころ
クイックシルバー
スタジアム
○総評
サムライは置いといて、ファースト・ジェネレーションが実に面白かったので本作を心待ちにしていた。
過去組に関して言えば正直「まだ」顔見せの感があるので、彼らが能力を全開にするであろうアポカリプスが待ち遠しい。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.0ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
【BDレビュー】総まとめ
【BDレビュー】第282回『X-MEN: フューチャー&パスト』
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