画質:9
音質:10→14
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch
○画質
最近ではあまり見なくなった硬質な画。
と言っても、一昔前の粒状感利かせまくりのゴリゴリ路線ではなく、あくまで漲る情報量をベースにしたもの。決してノイジーというわけではない。
作品の性質上、映るものと言えば殺風景な基地内部と鉄火飛び交う砂浜程度なので、風景の変化には乏しい。見目麗しい光景はまず現れない。
というわけで必然的に画質的なハイライトはパワードスーツとギタイとなる。
パワードスーツの情報量については申し分なし。血と汗と油と泥と錆に塗れ炎に焙られる様を見ているだけで楽しい。
一方でギタイは正直パッとしない。基本的にすべての個体がモブであって印象に残らないのに加え、単純に動きが早すぎることもあってじっくり観察する余地がない。ただ、デザインはなるほどーという感じ。原作を読んだイメージではヒトデのお化けというか、もうちょっとコミカルというか間の抜けた姿を想像していたのだが。
○見どころ
基地内リタ訓練スキー
○音質
大暴れ。
銃声、爆音といった類の音はすべて大き目かつ派手に演出され、7.1chの空間を隙間なく埋め尽くす。使用する火器による音の違いも克明に描き分けられており、ドンパチに更なる魅力を与えている。
包囲感、移動感、躍動感は申し分なし。
ダイアローグも変に綺麗になっておらず、渋みが残っていることも作品の空気によく合っている。
上下方向にも大きく映像が広がっているので、Dolby Atmosで収録されていたら……と思わずにはいられない。
【サブウーファー導入後】
マルチチャンネル・サラウンドの構築という点では既に完璧だった音響に異質な威力が加わり、常に死を意識させるような凄まじい音に変貌した。銃声の一発一発からしてまるで別物、まるで違う兵器を使っているようだ。
まさしくLFEとサブウーファーの意義を体現する作品である。
○聴きどころ
砂浜
○総評
原作の素晴らしい映画化。
パイルバンカーが付いてないとか斧じゃないとか、そんなことがどうでもよくなるくらい。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.0ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
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【BDレビュー】第281回『All You Need Is Kill』
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