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【Dolby Atmos導入記】Transformers: Age of Extinction ― 世界初のアトモス収録ソフトを“普通に”聴いてみる

 ソフトがなければ何も始まらない。
BDロストエイジ
1
 世界初のDolby Atmos収録ソフト。
 それはそうと、ロストエイジ以降の新作BDにDolby Atmosが収録されていないことがままあるが、その理由は何なのだろうか。作品そのものは間違いなくDolby Atmosで作っている/対応しているはずなのに。推測は出来るが確証はない。

2
 BDのメニューにはDolby Atmosのみ。
 それ以外はどうでもいい圧縮音声。
 しかし、うちの環境はDolby Atmosに対応していない。

3
 そのまま再生すると、ドルビーTRUEHD 7.1chとして音声が出力されたようだ。


 いつも世話になっているBlu-ray.comを見てみよう。

Transformers: Age of Extinction

 音声仕様はDolby AtmosとDolby TRUEHD 7.1chが併記されている。確かにその通り。
 では、現状Dolby Atmos収録が分かっている以下の二つのソフトはどうか。

Hercules
Teenage Mutant Ninja Turtles

 All You Need Is Killや猿の惑星:新世紀を差し置いてなぜタートルズなんだ、というツッコミはこの際どうでもいい。
 見てのとおり、これら二つのソフトの音声仕様にはDolby Atmosとしか表記がない。これはすなわちDolby Atmos非対応の環境で見るとトランスフォーマーのようにドルビーTRUEHD 7.1chとして扱われるということなのだろうか。それとも単に未確認なだけなのだろうか。
 Dolby Atmosの発想を踏まえる限り、5.1chに抑える理由はないはずだが。
 わからない。情報がない。
 まあいい。



 わざわざAmazon.comの一番速い便にまでして本作のBDを輸入したのは、Dolby Atmosがどれほどの効果を発揮するのかを体験したかったからだ。まず従来の音声を自前のシステムで聴いてどんなものか把握しておかなければ、これから他所でDolby Atmosを聴いた時、その効果のほどを測れない。

 で、実際の音質なのだが、トランスフォーマーシリーズの名に恥じぬ素晴らしさ。むしろシリーズ最高と言ってもいい。爆音破壊音の派手さ、マルチチャンネルの騒々しい活用は今さら言うでもないが、本作はダイアローグに凄みと渋みが加わったのが大きい。【BDレビュー】の評点で言うと14点かな。実際のレビューはDolby Atmos環境を導入するか、あるいは見送りを決めた時点で書こう。
 つまり、Dolby Atmos非対応の環境においても、既にトップクラスの音を実現している作品なのだと言える。既に現状でも、音の包囲感や移動感に不自然さや不満を覚えるようなレベルではないし、背の高いSapphireのおかげで上下方向の音の密度にも不足していない。
 私が言うのもアレだが、この音を大幅に越えるとなると相当ハードルが高い気がする。というよりあまり想像できない。

 はたしてDolby Atmosが実現するという新次元の音は、私の満足しきってしまった心をひっぱたいてくれるのだろうか。


 既にDolby Atmos環境を構築して本作で家庭用アトモスを浴びているという行動の速い人もきっといると思うのだが、いったいどれほどの効果があるのだろう。
 気になって仕方がない。


【追記】
 Pioneer SC-LX59とECLIPSE TD307MK2Aの導入に伴いDolby Atmosで聴いた。
 参照:Dolby Atmosのソフトを片っ端から聴く



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

【BDレビュー】総まとめ

【UHD BDレビュー】総まとめ

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