↓情報を統合・刷新した記事を作成したのでこちらを参照↓

サーバーソフトの紹介 『Twonky Server』

Twonky Server 導入・設定・運用編




 つい最近まで聴ける環境になかったというのもあり、個人的にDSDは別に……という感じだったのだが、LUMIN A1の導入とともにそうも言っていられなくなった。

 やる・やらないはさておき、知らないよりは知っていたほうがいいし、出来ないよりは出来るに越したことはない。



 というわけで、DSDである。
 某社の鬼のように高いNASがDSD配信に対応したオーディオ用(!?)NASとして(評論家に)大人気だが、オーディオ用とかいう部分はさておき、別に数十万も投資せずともNASからDSDを配信する方法はある。

 ひとつめが、MinimServerの存在。QNAPのNASにもインストールできるし、世に出回っているいわゆる「DSD配信対応NAS」の中身になっている場合もあるようだ。
 基本的に、MinimServerは最初からDSDの配信に対応している。

 で、ふたつめが、このQNAPのTwonkyMediaを使う方法。
 MinimServerと違い、この方法でDSDの配信を行うためには色々と小難しい設定が必要になる。

 以下、プログラムのプの字も理解していない素人が必死に調べた内容であるので、おかしい部分があるかもしれない。そういった場合はご指摘いただければ幸いである。



 QNAPのTwonkyMediaでDSDを配信するためには以下の三つの条件がある。
 といいつつ、ひょっとしたら1はいらないかもしれない。

1.NASのファームウェアバージョンが4以上
2.TwonkyMediaのバージョンが7以上
3.QNAPの内部のTwonkyMediaの記述をいじる

 1についてはほっといてもどうにでもなる。
 問題は2と3だ。


 2について。
 そもそも、TS-119に関していえば、最新ファームの4.0.2でビルトインされているTwonkyのバージョンは6.0.39である。7ではない。
 よって、QPKGのTwonkyMediaをインストールする必要がある。QPKGって何だ? インストールってどうすりゃいいんだ? という人はコチラの記事を参照のこと。
 ちなみに、QPKGのTwonkyMediaに関していえば、結構前から既にバージョン7.2.5-2になっていることは気付いていた。某社のDSD配信対応NASのTwonkyMediaのバージョンが7.1らしいので、ひょっとしたらQNAPでもDSDの配信が出来るようになったかも? と思って既に試していたのだが、後述のひと手間を把握していなかったため、その時はあえなく撃沈した。

 QPKGのTwonkyMedia7.2.5-2。
 WS000358


 3について。
 面倒なのはここからだ。
 とりあえず、次のページを読んでほしい。

Twonky Server 7 でのアルバムアート高解像度表示 / オーディオ・ビジュアルブログ youth without youth

 読んでほしいのはアルバムアート云々ではなく、QNAPのシステム領域に接続するための部分と、設定を書き換えるにはという部分。
 さっそく潜ろう。ここから完全に未知のエリアである。
 なお、QNAPにSFTP接続(意味はさっぱりわからない)するため、私は「WinSCP」というソフトを使用した。

 「ホスト名」にQNAPのIPアドレスを入力し、「ログイン」。
WS000357

 え、なにこれは……
 正直なところ、今目にしている画面が一体何なのか、今自分が何をしているのかもよくわかっていない。
 とにかく突撃あるのみである。
 WS000348
WS000349
WS000353
WS000350
WS000351
WS000361
WS000360


 こうして辿り着いた「filescanner-extended-formats.txt」をいじる。

WS000359

 この末尾に、

dff,audio/x-dff,M,generic
dsf,audio/x-dsf,M,generic


 この二行を加えて保存。
 そしてTwonkyMediaの設定画面に戻り、サーバーを再起動。

 すると……(ツリーの構造を分かりやすく示すためDiXiM DMCを使用している)

TwonkyMediaはバージョン7になるとアイコンが変わる。
(といいつつ、同じく7以上の下の「PC」は変化なしだが……)
1

ん?
2

!?
3

やったぜ。
4


 以上!
 「オーディオ用NAS」というステータスが欲しいのならさておき、DSD配信対応のNASが欲しいという理由だけで、わざわざ高額な投資をする必要はない。

 TwonkyMediaにおいて、DSDのタグがどのように扱われるのかは今後要検証。



【音源管理の精髄】