※この記事のデータ等は基本的に2012年2月29日時点のものです



基本的にはかなりiPad版とかぶるので、iPad版の記事を合わせて参照されたい。
物理的に大きさの違うiPad版とは微妙に評価が異なる。



●イントロダクション
iPad版参照。


●検証環境
無線LANルーター:Buffalo WZR-HP-G450H
NAS:QNAP TS-119 firmware version 3.6.0 Build 0210T
サーバーソフト:TwonkyServer version 6.0.38
レンダラー:MAJIK DS-I
コントローラー:iPhone3GS


●インターフェース&コントロール
縦画面専用である。

いかした起動画面。
s_App再生画面 002


「Devices」――機器の選択画面。
s_App再生画面 001


「Music」――曲の検索画面。
s_App再生画面 003


音源の階層を下り、曲を選択するとiPad版同様のウィンドウが出現。
「Play Now」は問答無用でいますぐ再生、
「Play Next」はプレイリストの次の曲に割り込み登録、
「Add to Queue」はプレイリストの最後に追加、
「Add to Favorites」はアプリ内で管理するお気に入りに追加(イマイチ使い道がない)、
「Replace Queue」はプレイリストのクリアと追加のセット。
s_App再生画面 011
s_App再生画面 005


再生が始まると、自動的に再生中の曲情報が表示される。
ここで左上の「←」を押すと選曲画面に戻る。
s_App再生画面 008


再生中の画面右上の「i」を押すと、iPad版同様アーティストの情報がwiki的に表示される。
ここで右上の「Done」を押すと再生中画面に戻る。
s_App再生画面 009


プレイリストの確認は画面下の「Queue」にて。
左上の「Help」を押すと、iPad版同様のヘルプ一覧が表示される。
s_App再生画面 010



●機能
・再生:〇
・一時停止:〇
・停止:×
・曲送り:〇
・サーチ:〇
・ランダム再生:×
・リピート再生:×
・プレイリストでの再生管理:〇
・プレイリストの保存:〇
・検索ウィンドウ:〇
・アルバムアート拡大:〇
・音源のスペック表示:×
・音量調整:〇
・ミュート:×
・機器の入力切替:× (DS使用時)
・電源オンオフ:× (DS使用時)
・機器の再検索:〇

出来ることは基本的にiPad版と同じ。
しかし、iPod Touch版ではなぜか「Radio」という項目がある。
s_App再生画面 012



●操作感
速度検証:48.8秒  ※速度検証の詳細についてはこの記事を参照(iPhone3GSで検証)
他のアプリにも言えることだが、情報の一覧性という点でiPhone/iPod Touch版はiPad版に遠く及ばず、曲を選んで再生、という一連の手順でも画面そのものの切り替えが何度も発生する。その結果、iPad版に比べて再生までに要する時間も長くかかってしまう。
とはいえ、手間というほどのものでもなく、画面の切り替え自体もスムーズなため、それほど待たされている感は無い。落ちることもなく、安定性は相変わらず高い。
ただし、検証に使っているのが既にロートルなiPhone3GSということも関係してか、画像の取得時間にやや時間がかかり、スクロールもかくつくことがあった。



●まとめ
一画面で多くの情報を表示でき、ボタン等の配置も容易なiPad版とは異なり、iPhone/iPod Touchは少々違ったインターフェースを求められる。一画面に大量の情報を表示しようと思っても物理的な大きさという点で限界があるし、かといって表示する情報量を少なくしすぎると今度は操作にあたって画面の切り替えが多くなってしまう。
そんな中、eLyricはiPhone/iPod Touch版においても、iPad版同様うまくまとめられており、欠点というほどのものも無い。

PS Audioの研究熱心さがよくわかる、よくできたアプリと言える。
ただし、出来ればiPad版の方を使うべきアプリである。


5段階評価――3あれば及第点

・インターフェースの洗練度――3
・情報の一覧性――3
・速度――3
・機能性――3
・安定性――4



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