*

【BDレビュー】第352回『バーニング・オーシャン』 【Dolby Atmos】

公開日: : 最終更新日:2017/12/03 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

 日本ではUHD BDが出ないという悲劇。





画質:10
音質:15
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:極大 オブジェクト効果:大


○画質
 一線を越えて凄いとは思わないものの、すべての要素がハイレベルで安定しており、全編通じて見事な画が続く。
 石油採掘施設のディテール、地の底から湧き出す泥の立体感など見るべきところは多い。闇夜の高く燃え上がる炎でもバンディングを生じず、しっかりと描き切った。
 けっこう色調を弄った不穏な色味ながら、透明感は終始よく保たれ、暗部が汚れることもなかった。

○見どころ
 爆発炎上


○音質
 同監督の『ローン・サバイバー』同様、冒頭の日常シーンから音楽の立ち方・効果音の存在感がずば抜けており、これはきっとすごいことになるぞという期待があった。そしてその期待は大当たりだった。
 複雑な機械が織り成す重厚さの中に、施設を軋ませる不気味な重低音が紛れ込む。そして様々な原因が折り重なってついに破局が始まり、轟音と共に地獄の釜が開く。前から横から後ろから、爆音を叩きつけられ業火に炙られる。最大級の音圧の中にあってなお細かな効果音の積み重ねが全方位に明確に感じられる。
 巨大なスケールと激烈な威力にくわえて精密な空間性が感じられる極めて素晴らしい音が、特に事故以降にかけて切れ目なく続く。トップスピーカーは然るべきシーンにおいてまるで鳴りやむことなく爆音を吐き出して上下方向の空間性を鮮やかに演出し、さらに上空から諸々の部品を降り注がせて逃げ場のない絶望感の醸成に一役買っている。危機に際して繰り広げられるダイアローグの質感も厚みとクリアさを両立しており、混濁することがない。
 現時点では『ピクセル』と並び、Dolby Atmosの精華と紹介するに相応しいタイトル。

○聴きどころ
 石油採掘施設のすべて


○総評
 ピーター・バーグ監督作品の音は最高だな!



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
Victor DLA-X30

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
Nmode X-PM7(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

【BDレビュー】総まとめ

【UHD BDレビュー】総まとめ

【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】

スポンサーリンク


関連記事

【UHD BDレビュー】第32回『メッセージ / Arrival』 米国盤

画質:7 音質:8 (評価の詳細についてはこの記事を参照) 映像:HEVC 2

記事を読む

本当に音の良いハイレゾ音源 ― 『ハイレゾならではの高音質』とは何か

『ハイレゾ』は本当に音が良いのか  上記記事において、私は  ハイレゾ音源は容量だけは間

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】Audirvana Plusのコントロールアプリ 『A+ Remote』

 音楽を聴く際にいちいちPCと向き合いたくない。  マウスをカチカチもしたくない。  要は、オー

記事を読む

【音源管理の精髄】 再生ソフトを用いたPCのサーバー化――最も簡単なネットワークオーディオの形 【ネットワークオーディオTips】

 NASとサーバーに関するありがちな誤解に関する記事の中で、「NASがなくてもネットワークオーディオ

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】fox capture plan / COVERMIND

・アーティスト / アルバムタイトル fox capture plan / COVER

記事を読む

Roon 1.2の色々とRoon Bridge

 Roonが1.2になって色んな部分が変わり、色んな機能が追加されたが、普通に使うだけなら大して気に

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第19回『カンフーハッスル』

御馬鹿で下品で愉快な映画。 スーパーカンフームービー。 少林サッカーから色んな意味で正統進化した

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第31回『U-571』

潜水艦映画です。 知り合いの軍ヲタの紹介で知りました。実に面白い映画です。 とてつもない音響のソ

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第210回『レオン』

画質:9 音質:8 映像はAVC、音声はドルビーTRUEHDの24bit、5.0chという

記事を読む

【TIAS2016】るんるん気分には程遠い

 たまには都会に出てこないと世の中の流れから取り残されるというわけで、久しぶりに東京インターナショナ

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

なぜハイレゾ音源を買うのか

 音がいいから、ではない。  私が「ハイレゾ」と言う時は

【UHD BDレビュー】第47回『トランスフォーマー/最後の騎士王』 英国盤 【Dolby Atmos】

画質:10 音質:14 (評価の詳細についてはこの記事

SFORZATO流「ネットワークプレーヤーの使いこなし」が掲載されたので

 我が身を振り返ってみた。 Netwok Audioについて

Bricasti Design M12 / M1 SE mk2のLAN入力がPCM 384kHz/24bit・DSD 5.6MHzに対応

M12およびM1 Special Edition mk2仕様変更のご案

ついに日本でロスレス音楽ストリーミングサービス「Deezer HiFi」が開始

日本初、ロスレス音楽ストリーミング「Deezer HiFi」開始。3,

【レビュー】日本テレガートナー M12 GOLD SWITCH

 魔境深淵注意。  みんなおこらずに楽しく読んでね。

【ハイレゾ音源備忘録】Nicogi / DigiFi No.28付録音源

・アーティスト / アルバムタイトル Nicogi /

「自分の音源ライブラリ」の未来

 言の葉の穴を本格的に始めてまだ間もない頃、こんな記事を書いた。

【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトオーディオの威力を実感できるタイトル10選・2017年版

 せっかく、「さらなるサラウンド体験のために天井にスピーカーを付ける」

【BDレビュー】第353回『パトリオット・デイ』

 日本ではUHD BDが発売されないという悲劇。 https

LUMIN AppがiPad Pro 12.9インチにネイティブ対応

コントロールアプリのiPad Pro 12.9インチへの対応状況

【BDレビュー】第352回『バーニング・オーシャン』 【Dolby Atmos】

 日本ではUHD BDが出ないという悲劇。 https://

LINN KLIMAX DS/3・DSM/2(Katalyst DAC搭載モデル)がDSDの再生に対応

LINN FORUMS  LINN DSのファームウェア、Dav

WaversaSystems WCORE(Roon Server)

WCORE開発完了 - WaversaSystems  要は

【BDレビュー】第351回『ハードコア』

 一人称視点のアレ。 https://www.youtube.c

UHD BD化を待ち望む作品10選・2017年末版

BD化を待ち望む作品10選  未だBD化されていない作品も多いと

【UHD BDレビュー】第46回『スパイダーマン:ホームカミング』 英国盤 【Dolby Atmos】

画質:6 音質:7 (評価の詳細についてはこの記事を参

【UHD BDレビュー】第45回『ベイビー・ドライバー』 英国盤 【Dolby Atmos】

画質:7 音質:12 (評価の詳細についてはこの記事を

【BDレビュー】第350回『グレートウォール』 【Dolby Atmos】

同時にUHD BDが出ている作品のBDを評価するのはいささか心苦しいの

【BDレビュー】第349回『キング・アーサー』(ガイ・リッチー監督/2017年) 【Dolby Atmos】

同時にUHD BDが出ている作品のBDを評価するのはいささか心苦しいの

→もっと見る

PAGE TOP ↑