怒涛の勢いで第三回。休日の有効利用ってやつです。
さて今回は、皆さんご存知新たなスタートを切った007の最新作・カジノロワイアルを取り上げます。
ソニーピクチャーズ作品としては初のMPEG-4AVC H.264(今後はPS3での表示に従い、AVCと書きます)で収録されたソフトとして、各所で散々レビューされたのは記憶に新しいところです。私が大好きなイロモノ・B級映画のレビューをしたいのは山々なのですが、まずは注目度が高いであろう作品を取り上げるべきかと思いました。ちなみに、第四回は海賊の1・2を一気に取り上げる予定です。
はてさて、うちのお手軽システムでは一体どんな姿を見せてくれるのでしょうか。
画質:10 音質:10
映像コーデックはAVC、ビットレートは大体20~30Mbps。AVCなのでかなり上下に動きますが、海賊に比べればそれほど変動は激しくありません。
音声ソニーピクチャーズお家芸のリニアPCM、ビットレートは4.6Mbps。
圧倒的な高画質です。まずマスターの時点で他作品と大きな差があるのでしょう。デジタル制作時代のお手本のようなくっきり・しゃっきりとした画で、透明感と解像感は現状最高画質と言われる海賊2をも凌駕します。色の純度・鮮やかさ・自然さ・階調はいずれも最高レベルで、登場するありとあらゆる場面で圧倒的な高画質を見ることができます。シーンごとの画作りの違いも明確に分かります。
海賊の画作りに比べるとハイコントラスト志向のようで、黒い車に映るライトなど、明暗の差をかなりはっきりと出してきます。しかし、そのことで階調の不足がまったく生じていないのは驚きました。キングダム・オブ・ヘブンで書いた人物の唇の色に関しても、不自然さは皆無です。
人肌の表現も素晴らしいレベルで、同じくキングダム・オブ・ヘブンにも出演していたエヴァ・グリーンを実に美しく映し出します。ノイズもほぼ完璧に抑えられており、特に言うことはありません。
音質面も完璧です。ソニーピクチャーズのソフトは全てリニアPCMでの収録で、どのソフトも高水準なのですが、やはり007は会社としての気合いの入れ方が違うのでしょうか。正直言って、私の環境の再生能力を遙かに上回っていると思います。
前回、前々回で取り上げたソフトは時代は違えど戦争ものであり、やはりそれに比べれば音響そのものは決して派手ではないのですが、その分一つ一つの楽曲が非常に素晴らしく、効果音も含めダイナミックレンジは抜群です。オーディオでいうところのS/N比も申し分ありません。特にOPについては、その凝りに凝った映像と相まって鳥肌ものです。このあたりはある意味では最も純粋なロスレス音声であるリニアPCMの本領発揮というところでしょうか。
絶対的な音の情報量は私の持つソフトの中で最大です。
満点です。
文句無しの満点です。
私が現在保有している34本のソフトの中で、画質音質ともに満点をつけられるのはカジノロワイアルしかありません。現状最高峰のクオリティを誇るソフトなのは間違いないでしょう。キングダム・オブ・ヘブンと並んで最も気に入っているソフトの一つです。
おまけ
カジノロワイアルのOP、MGS3のOPと似てませんか?
あと、エヴァは絶対すっぴんのほうが可愛いと思います。(本編で出てきます)
さらにおまけ
今日、AVwatchの10月号を買いました。
例によって次世代ディスクのクオリティチェックの記事がありましたが、私にしてみりゃ「うそくせー!」と言いたくなる評価のソフトが結構ありました。
まあ、環境が違えば評価も違って当然でしょうけど。
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第3回『007 カジノ・ロワイアル』
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