BD化されていたという事実を三か月も見過ごしていたとは……不覚!


画質:9 音質:6


映像はAVC、音声は16bitリニアPCMステレオ、英語音声はドルビーTRUEHDの5.1ch

画質について。
妙にしっくりくる高画質。
93年というとパトレイバー2があって、映像の密度も情報量もそっちの方がずっと上なのだが、獣兵衛忍風帖は妙にしっくりくるのである。
鬼才天才川尻義明大先生の美意識が生んだ大胆な色彩、素晴らしすぎる光と影の構図、硬質な美術、荒々しく切れ上がる描線、それら全てが実にダイレクトに収められている。素晴らしい高解像感に情報量、というわけではない。しかし、93年にこのような峻烈な映像を生み出したという事実を細大漏らさずハイビジョン解像度の器に注ぎ込んだという意味で、本BDの価値は揺るぎない。
完全なるHDニューマスターという謳い文句はまさにかくあるべしという立派な仕事であり、どっかの会社にも見習ってほしいもんである。
見どころ:
獣兵衛vs鉄斎(歴史的名場面)

音質について。
ナローな音。
声優陣の素晴らしい演技とは対照的に、音響効果の迫力には全く期待できないあたりはトップをねらえ!と同様。ステレオといいつつ左右のチャンネルを十全に生かしているとも言い難く、時代を考えれば仕方ないのかもしれないが、残念ではある。
鎌鼬はもっと突き抜けた音を期待したかったが、作品全体のダイナミックレンジの狭さはどうしようもなかった。蜂、蛇、人間発電機、面白い素材は山盛りなのだが。
ちなみに英語版5.1chの音も大した工夫無く引き伸ばしたような出来で、褒められたものではなかった。
聴きどころ:
陽炎



ハイランダーはクッソつまらなかったけど獣兵衛忍風帖BURSTは期待してる
というわけで妖獣都市とバンパイアハンターDのBD化もはやく!



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