海外の複数のニュースサイトによれば、CES2014において、当ブログでも何度か登場しているPixel Magic Systems社のネットワークオーディオプレーヤー、LUMINに新製品が色々と登場したようだ。


Mono and Stereo

Auditorium Ludwig Audio

avcat news


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 情報をまとめると、


・LUMIN S1
新たに登場したフラグシップ。
DACチップはESS9018を4個(!)搭載し、1チャンネルあたり2個のESS9018を使用。もともとESS9018自体8個のDACを持っているので、1チャンネルあたり16個のDACを並列で使うという前代未聞の構成。もとい攻勢。ESS9018を2個使うというのはわりとよく聞く話だけど、4個となると寡聞にして聞いたことがない。
DSDも5.6Mhzまで対応。この数字は下位機種の2.8Mhzを上回るが、果たしてS1だけの特権なのか、それとも下位機種もいずれアップデートで対応するのかは不明。
外部電源もA1から強化されている模様。
従来のLUMIN THE AUDIOPHILE NETWORK MUSIC PLAYERはどう見てもLINNのKLIMAX DSを意識しまくりのアルミ削り出し筐体に加え、泥臭い外部電源まで用意して「KLIMAX DSを越えるんだ!」という意気込みを見せていたが、その割に使用しているDACチップはWolfson WM8741のデュアルであり、KLIMAX DSと同じ構成だった。ここまでやっておいて奇妙というか、中途半端だなと思っていたが、S1の登場で一気に状況は変わりそうだ。
というか欲しい。凄く欲しい。

・LUMIN A1
従来のLUMIN THE AUDIOPHILE NETWORK MUSIC PLAYERそのもの。
長いし、A1という製品名を別途用意したのは賢明だと思う。
「Pixel Magic Systems社」の、「LUMIN」というネットワークオーディオプレーヤーのブランドの中の「A1」という位置づけなのだろう。

 上位機種のS1、従来のA1に加え、下位機種あるいは廉価版のT1、D1も発表になっている。
 価格如何によってはLINN DSの牙城を打ち崩す大波乱が予想されるが、果たしてどうなるだろうか。

・LUMIN T1
筐体はアルミ削り出しではなくなる、DACチップはWolfson WM8741を1個搭載、デュアル・トロイダルトランスの外部電源はそのまま。
……という具合で、A1の廉価版としてはなかなかいい線をいっていると思う。

・LUMIN D1
筐体はT1から一回り小さくなり、DACチップは非公開。外部電源。
最廉価機種だがバランス出力を搭載し、LUMINのユーザー・エクスペリエンスは共通。



 ちなみに、LUMINのコントロールアプリであるLUMIN Appは現状ChorusDSと並んで最も洗練された使いやすいアプリと断言できる素晴らしい出来栄え。

・『LUMIN App』
・『LUMIN App』 Version 2.0


 良心的な価格でこれらの新製品が日本市場に導入され、なおかつ「ネットワークオーディオプレーヤーとしてLINN DSと全く遜色のない機能を有する」ことをきちんと示すことができれば、LINN一強の日本のネットワークオーディオのシーンに革命を起こせそうだ。

 あるいは、私が人柱になるかな。