*

【アプリ紹介】 LUMIN App

公開日: : 最終更新日:2014/11/24 LUMIN, PC・ネットワークオーディオ関連, オーディオ・ビジュアル全般

↓↓↓再検証したのでこちらをご覧ください↓↓↓

【ネットワークオーディオTips】コントロールアプリの検証 2014 『LUMIN App』

↑↑↑再検証したのでこちらをご覧ください↑↑↑





●イントロダクション
日本にはまだ入ってきていないネットワークオーディオプレーヤー、
『LUMIN THE AUDIOPHILE NETWORK MUSIC PLAYER』のコントロールアプリがLUMIN Appである。
ホームページを見る限りでは、製品も、アプリも、LINNのDSを非常によく研究して作られているようだ。
存在は前々から知っていたが、“DS以降”を考える一環として、検証記事を書いてみようと思う。
昔色々とアプリの検証記事を書いた時とは私のライブラリの様子もだいぶ変わっているので、あらためて考えたい部分も色々とある。

なおアプリはiPad版のみ、そして無料。

ちなみにLUMIN Appは公式ホームページに詳細な使用方法が紹介されている。
アプリを出すだけ出してあとは放置しているメーカーが多いなか、実に素晴らしい姿勢。
というわけで、この記事もアプリの使い方を詳細に紹介するのではなく、実際に使ってみてどうなのかという部分を中心にしたい。
と言いつつ、とてつもなく多機能なアプリなので、一通り機能を試すだけでも大変。
公式ホームページの記述とあわせて読んでほしい。


●検証環境
無線LANルーター:Buffalo WZR-HP-G450H
NAS:QNAP TS-119 firmware version 4.0.2
サーバーソフト:TwonkyServer version 6.0.39
レンダラー:MAJIK DS-I
コントローラー:iPad3


●インターフェース&コントロール
LUMIN Appは縦でも横でも使える。
とりあえずこれが基本的なインターフェース。
縮小003

どこかで見たような気がしないだろうか?
というわけで、下の画像も見てほしい。
s_App再生画面 002

そう、ChorusDS HDである。
もうそっくり。ちなみにLUMIN Appは背景色を白く変えられるので、そうなるとますますそっくりになる。
LUMIN Appが何を研究し、何を越えようとしたのかがよくわかる図である。

さて、アルバムアートをタップすると、次のようにアルバム内の曲が一覧で表示される。
他のアルバムまで途切れなく現れているが、これって必要? と思う。
縮小002
アルバムタイトルをタップすれば全曲、曲をタップすれば一曲ずつ左のプレイリストに送られ、再生が始まる。
設定で「Tap to Play on Song List」を「Double Tap」にすれば、「今すぐ再生」「次に割り込んで再生」「プレイリストの末尾にキュー」「現在のプレイリストを消去して再生」から挙動を選択できるようになる。とりあえず「Single Tap」でいいと思う。設定については後述。

なお、アルバムアートを長押しすると下記のようなウィンドウが現れ、アルバム単位でプレイリストに送るのはもちろんのこと、アルバムまたはアーティストの情報検索まで可能。この辺の情報表示の楽しみはeLyricに通じるものがある。
detail

information

左下のペンのアイコンでプレイリストの編集。
縮小013

ゴミ箱アイコンでプレイリストの削除。確認メッセージつき。確認メッセージはオンオフ可能。
縮小014

音符アイコンで現在のプレイリストの保存や呼び出し。
playlist option

左上のアルバムアートをタップすると拡大表示。
画面下に表示されている音源情報の帯は数秒で消え、その後は完全にアルバムアートのみの表示となる。
なお、縦表示時のみとなるが、Kinskyと同様iPadの解像度(2048×1536)を最大限生かしている。
縮小016
↓帯が消える様子
縮小017

右上の「四隅に矢印」ボタンをタップで、ブラウザ領域を最大化。
もう一回タップすれば元に戻る。
縮小018

その隣の歯車ボタンで設定画面が開く。
config
いまさらだが、純正プレーヤー以外のレンダラーも選べる。この場合はLINN DS。
Music Library(サーバー)のオプションからはライブラリの再読み込みも可能。
あとは音源をプレイリストに送る際の挙動を選べたり、プレイリストを消去するときの確認メッセージをオンオフできたり、アプリの色調を「Light」と「Dark」から選べたり、iPadのオートロックを無効にするかどうか選べたりする。他にも色々出来るが、これら以外はわりとどうでもいいことなので省略。

アルバムアートを表示しているときはピンチ・インとピンチ・アウトにより拡大縮小が可能。
縮小019

縮小020

縮小021

縮小022

ブラウザ領域の最大化も併用するとこんなことに。
縮小023

別にそこまでしなくても、と思わなくもない。



さて、ここまで長々とインターフェースについて書いてきたが、ご覧のとおりLUMIN Appは非常にグラフィカルで、再生操作についてもよく考えられている。
多少煩雑ではあるものの、ChorusDS HDとKinskyとeLyricを集約したかのような多機能となっている。
しかし、ここまで見てきたのはあくまで表面的な部分であり、LUMIN Appが為そうとした真の試みは別にある。
すなわち、実はSongBook’11が既にやろうとしてイマイチな結果に終わっていた、“サーバーソフトに依存しない音源のブラウズ”である。


コントロールアプリにおいて、音源のブラウズはサーバーソフトが提示するナビゲーションツリーによって行われる。
そして今さら言うまでもないことだが、サーバーソフトによって、ナビゲーションツリーは異なる。
TwonkyServerにAsset UPnPにMinimServer、すべて異なる。
どのタグを使い、どのように階層化し、どのような選択肢を与えるのか。快適な選曲の根幹を成す部分は、サーバーソフトに依存している。ちなみに、コレこそ私がTwonkyServerから離れられない理由でもある。


LUMIN Appは、音源のブラウズをアプリの中で完結させようとしている。SongBook’11はあくまでオプションとしての提示だったが、LUMIN Appは“サーバーソフト依存のナビゲーションツリーを表示すらしない”。音源のブラウズは全て、LUMIN Appが提示する作法によって行われる。
LUMIN Appが用意したナビゲーションツリーは以下の通り。もちろん、全てタグベースである。

Song Title
Album Title
Artist
Composer (optional)
Genre
Year

この六種類からそれぞれ、アルバムアート一覧・アルバムごとの曲目・要素一覧の画面を切り替えてブラウズすることになる。
……書いているこちらもわけがわからなくなってきたが、とにかく複雑。
とりあえず「Genre」に限って説明すれば、

①Genreにおけるアルバムアートの一覧表示
縮小011

②Genreにおけるアルバムごとの曲目
縮小012

③Genreにおける要素(要するにどんなジャンルがあるか)の一覧表示
sort

という具合。
これら三つの画面は互いに入れ替えながらブラウズしていくことになる。
公式では「直感的」と謳っているが、正直なところ、全然馴染めそうにない。
素直にTwonkyServerの作法でやらせてくれ! と何度叫んだことか。
完全なタグベースである以上、「タグ???」なんて風に首をひねるようなユーザーは完全に切り捨てているわけで、別に便利になっているわけでもフレンドリーになっているわけでもなし、有難迷惑でしかないのではなかろうか。

あぁ惜しい。



●機能
・再生:〇
・一時停止:〇
・停止:×
・曲送り:〇
・サーチ:〇
・ランダム再生:〇
・リピート再生:〇
・プレイリストでの再生管理:〇
・プレイリストの保存:〇
・検索ウィンドウ:〇
・アルバムアート拡大:〇
・音源のスペック表示:〇
・音量調整:〇
・ミュート:〇
・機器の入力切替:×(元々純粋な“プレーヤー”用のアプリだからね)
・電源オンオフ:〇
・機器の再検索:△(ライブラリの再検索は可能)



●操作感
操作に対するレスポンスは非常に良好。
アルバムアートの一覧表示を乱雑にスクロールしてみても、かなり粘って追従してくる。
初回起動時にライブラリの画像データをすべてキャッシュするためか、アルバムアートの表示速度は明らかにChorusDS HDよりも早い。
ただ、速度とは別の次元、「聴きたい音源をすばやく見つけ出し、プレイリストの構築まで含めて快適に再生する」という総合力においては、前述した仕様の問題があり一歩及ばない気がする。

なお、他のアプリで実施してきた速度検証は、そもそも同じ方法での検証ができないため、今のところ同じ土俵で比べることができない。
うまい方法がないか考え中。



●まとめ

5段階評価――3あれば及第点

・インターフェースの洗練度――4+
・情報の一覧性――5
・速度――5
・機能性――5
・安定性――5

ChorusDS、Kinsky、SongBook’11、eLyricといった既存のアプリのいいところを抽出して様々な機能を実装し、さらに一歩先を目指した実に意欲的なアプリ。
非常に洗練され、よくできたアプリなのだが、“サーバーソフトに依存しない音源のブラウズ”という試みだけは、まだまだ改善の余地があるように感じる。
サーバー依存のナビゲーションツリーを選択肢として残してくれさえすれば、今後DSからの移行でためらう必要はなくなるだろう。


!?



ネットワークオーディオTipsまとめ

スポンサーリンク


関連記事

no image

【BDレビュー】 第207回『ザ・ライト -エクソシストの真実-』

画質:9 音質:8 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit 画質について。

記事を読む

Asset UPnPがQNAPで使用可能に

↓情報を統合・刷新した記事を作成したのでこちらを参照↓ サーバーソフトの紹介 『Asset U

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】プレーヤーがOpenHome対応か否かを確認する方法 ※要注意

【2017/02/01追記】  OpenHomeに対応したプレーヤーでも、Kazooでは操作で

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】MediaMonkeyのコントロールアプリ 『MonkeyMote Music Remote』

 音楽を聴く際にいちいちPCと向き合いたくない。  マウスをカチカチもしたくない。  要は、オー

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第55回『燃えよドラゴン』

画質:3 音質:4 映像はMPEG-2でビットレートは精々20Mbps。 音声はドルデジ

記事を読む

【BDレビュー】第269回『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』

画質:14 音質:12 映像:AVC 音声:DTS-HD Master A

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第165回『劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~』

画質:8 音質:8 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの16bit 画質について。

記事を読む

【UHD BDレビュー】第41回『ブレードランナー』 【Dolby Atmos】

ようやく昨日2049を見てきました 【BDレビュー】第69回『ブレードランナー』

記事を読む

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 音質・サーバー編

外観編 音質・ミュージックサーバー編  まずは、純粋なサーバーとしての音を聴く。

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】 Nirvana / Nevermind

・アーティスト / アルバムタイトル Nirvana / Nevermind ・購入元 H

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

DELA N1ZSの後継モデル

DELA、ミュージックライブラリーの最上位「HA-N1ZS20/2A」

NetAudio vol.29で記事を執筆しました

 本日発売。  なんとも光栄なことに、2017年のネットオー

HiVi 2018年2月号で記事を執筆しました【おまけつき】

 昨日発売。 月刊HiVi 2月号 1/17発売「HiViグ

【レビュー】SOULNOTE A-2 音質編

【レビュー】SOULNOTE A-2 導入・外観・運用編 愛によ

【レビュー】SOULNOTE A-2 導入・外観・運用編

SOULNOTE A-2 ― Dynaudio Sapphireへの捧

【CES2018】RoonのMQA対応、そしてAudirvanaが……Windowsに……!?

MQA Expands its Reach - stereophile

SOULNOTE A-2 ― Dynaudio Sapphireへの捧げもの

【レビュー】Dynaudio Sapphire  Dynaudi

生涯最高のカレンダー

 最高すぎる。 2018 磯野宏夫カレンダー

言の葉の穴 2017-2018

 「言の葉の穴」読者の皆様、あけましておめでとうございます。  昨年

言の葉の穴・2017年のハイライト

 オーディオネタも地元ネタもごちゃまぜのセレクション。  年の初めか

【レビュー】SOtM tX-USBultra

 どれだけPCとのUSB接続にオーディオ的な問題があると言っても、現に

【ネットワークオーディオTips】fidata Music App

【2017/12/30 アプリの正式リリースに伴い記事を更新】

【ハイレゾ音源備忘録】大原ゆい子 / 煌めく浜辺(アニメ盤)

なぜハイレゾ音源を買うのか ・アーティスト /

【ハイレゾ音源備忘録】YURiKA / 鏡面の波(アニメ盤)

なぜハイレゾ音源を買うのか ・アーティスト /

【BDレビュー】第354回『宝石の国』

アニメ『宝石の国』が素晴らしい  付

Roon 1.4でiOS端末をOutputとして使用可能になった

Roon 1.4 Is Live! - Roon Labs Ne

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』はUHD BDでリリースされるのだろうか

 最後のジェダイを先日見てきた。  あるシーンでは「最初からそれをや

【ハイレゾ音源備忘録】Bruce Springsteen / Born to Run – 30th Anniversary Edition

・アーティスト / アルバムタイトル Bruce Spr

【ハイレゾ音源備忘録】The Beatles / Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band (Deluxe Anniversary Edition)

 祝・ビートルズのハイレゾ音源初配信。 ・アーティス

アニメ『宝石の国』が素晴らしい

 アニメから入って、原作漫画も全巻買ってしまった。フォス……

→もっと見る

PAGE TOP ↑