LINN、ネットワークプレーヤー「KLIMAX DS」「AKURATE DS」の生産を完了 – Phile-web
生産完了となるのは、KLIMAX DSの最新モデル「KLIMAX DS/3」と、AKURATE DSの最新モデル「AKURATE DS/K/3」。いずれも2018年12月の受注を持って生産完了となる。
同社は先月11月にMAJIK DSの生産完了もアナウンス。これにより、2007年のKLIMAX DS登場以来続いてきた、ネットワーク再生に特化したネットワークプレーヤー「DSシリーズ」は全て生産完了となる。
HDMI端子やデジタルボリューム機能を備えた「DSM」シリーズ(KLIMAX DSM/AKURATE DSM/MAJIK DSM)は引き続きラインナップされ、こちらに集約されるかたちだ。
その時歴史が動いた。
ネットワーク再生に絞った「DSシリーズ」を終了する理由については、「ラインナップのシンプル化=わかりやすさ」するためとのこと。今後は“ネットワークプレーヤー+システムコントローラー”としてのDSMシリーズに一本化していく。
これもひとつの時代の流れか。
たとえ「製品シリーズ」としての「DS」が完了して「DSM」に一本化されるとしても、私は「DSとは個々の製品を越えた、LINNが作り上げた偉大なネットワークオーディオのプラットフォームである」という考えから、「LINN DS」という呼称を使い続けたいと思う。完全に業界の共通認識までDSMという呼称に一本化されたなら、さすがにその時はまた考えるが。
かつて、私がMAJIK DS-Iを導入した時、MAJIK DS-Iはその再生音においても、たった一台で当時のセパレートシステム――CDプレーヤー・DAC・プリアンプ・パワーアンプを蹴散らしてしまった。
一台で完璧な「プレーヤー」・「DAC」・「プリアンプ」・「パワーアンプ」の機能を備え、それでいてセパレートシステムを凌駕する再生音を実現する機器があるのなら、それは間違いなくひとつの理想だ。そういう意味では、現時点で最も理想に近い「一体型」製品はSELEKT DSM(アンプ入り)ということになるのだろうか。
私とて複雑肥大化したシステムを眺めて悦に入る趣味はないので、現在のシステムで実現している全機能と音質を一台で実現する機器が存在するのなら、大喜びで迎え入れるだろう。本当に存在すれば、だが。
もっとも、そうしてMAJIK DS-Iを迎え入れた後も、気付けばパワーアンプの導入だの外部DACの導入だのなんだのと機材が増えていったので、もし上記のような製品を導入することになったとしても、きっとまた肥大化の道を歩むことになるんだろうなぁ……
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