画質:9 音質:8


映像はAVC、音声はドルビーTRUEHDの16bit

画質について。
2003年の時点できちんとHD制作をしていたガイナックスは偉い!
コレに尽きよう。
基本的に作画や美術はフリクリを継承してそこまでディティール路線ではないため、純粋にデジタル制作のパリッとした解像感が活きる。一部作画素材に解像度不足が見受けられるが、基本的にはクッキリ、ハッキリという現代的アニメ画質を体現している。マッハバンドも非常に少なく抑えられているものの、明度の低い青系の色では抑えきれていないようだ。基本的に明瞭快活な色使いで純度も高く、グラデーションも良くキマっている。
一応DVDの時点で全話見ているが、当時見えてこなかった色んなディティールが見えて満足至極。
一話、二話においてはやはりデジタル制作黎明期ゆえか、作画素材が背景から妙に浮いてしまうことがあるのが気になると言えば気になるか。
エンディングも勿論高解像度、かつ非常に高画質。
全体的に、2003年という時期を考えれば望外によく出来た画であると言える。
見どころ:
地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊直属第六世代型恒星間航行決戦兵器

音質について。
声の質感という点では、一話では異様にくっきりしすぎて耳に刺さりそう。ナウシカのBDを思い出す。声優ヲタにはこういう音作りの方が好まれるのだろうか……
なんにせよ反省があったのか、徐々に声の質感は落ち着いたナチュラル志向になっていく。
前作とは異なり、トップ2は最初からサラウンド音声として作られているのだが、どうにも音響の路線が定まらないという印象を受ける。それなりに空間移動はあるし、包囲感もあるのだが、いかんせん何を聴かせたいのかがはっきりしない。なぜならば、“宇宙怪獣”とバスターマシンの戦闘も、木星急行との極大物量戦も、変動重力源の覚醒も、バスタービームも風呂場もプールも割れる皿も似たようなテンションになってしまうから。すなわち、作品全体のダイナミックレンジがそれほど広くないのである。しかしその辺は見る側の努力と根性でカバー。
聴きどころ:
ドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデン



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