画質:8 音質:10


映像はAVCで30台中心のハイビットレート。
音声はDTS-HDMAの24bit。

画質について。
評価不能だった前作とは打って変わって、コチラは評価可能な画質。
サンシャイン2057しかり、ダニー・ボイルが噛んだ作品の独特の画調――全体に灰色と緑色がかった粒状感ごりごりの画調で、ハマるとくせになります。なりました。
サンシャイン2057は圧倒的なエネルギーに満ちた超高画質ソフトでしたが、コチラはそこまでの画質ではありません。とはいえ新作としての情報量や解像感も十分な水準に達しています。
もともと粒状感をごりごりに効かせた画作りとはいえ、一部あまりにもごりごりしすぎてただのノイズに思える場面も散見します。とくにロングショットの場面。蜘蛛男3にも一箇所ありましたね、ロングショットでノイズが出すぎる場面。
作品全体の画調の一貫性という点では最高峰といえます。
今後この手のゾンビ映画を見る際の基準になり得る画質です。

音質について。
音についても前作から順当に善くなっています。
非常に“主観的”な音作りは面白く、また同時に恐ろしくもあります。
メイキングでも仔細に触れられていましたが、手持ちカメラを使った一人称的なカットが多く、臨場感を演出する上で大きな効果があります。
バイオ3と同じく極大ダイナミックレンジ傾向の音で、惜しむらくはウチの環境ではその真価を十分に発揮させられないことでしょうか。
ある大規模破壊のシーンは、インデペンデンスデイの都市崩壊、U-571の魚雷直撃などと並んでカタストロフのカタルシスを存分に味わえます。



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