画質:15
音質:15
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch
○画質
カジノロワイアルのエレガントさと、慰めの報酬の解像感を両立し、しとやかなグレインをまぶしつつ透明感に溢れた、BDの完成形と言って差し支えない画。
カジノロワイアル、慰めの報酬、そしてスカイフォール。撮影機材の進化とBDの画質の進化を目の当たりにするかのようだ。慰めの報酬のゴリゴリ志向とは異なり本作は透明感志向なので、万人にとって馴染のいい高画質となっている。
潤沢極まる情報量が支えるクローズアップ時の迫真の表情、澄み渡る闇と夜景の輝き、スコットランドの静謐な空気感など、あらゆるシーンで目を奪われる。
○見どころ
すべて
○音質
素晴らしい映像にまったく引けを取らない素晴らしい音。
力強さと繊細さの同居するダイアローグ、ストレスなく朗々と鳴る劇伴、鮮烈かつ強靭な銃声、MI6もボンドの実家も大爆発。おおよそアクション映画に必要とされるすべての要素を極めて高い次元で実現しており、マルチチャンネルの活用も終始絶頂を維持する。
アデルによるオープニング「スカイフォール」も、「サラウンドで聴く音楽」の精華と言えるものだ。
ただひたすら満足である。
○聴きどころ
オープニング
シルバの脱走→Mによる詩の引用→ボンド到着の一連のシーン
本気で殺しにいくホームアローン
○総評
カジノロワイアルはSPEが圧縮コーデックに初めてAVCを採用した作品であり、その後のBDの画質の進化を決定付けた記念碑的作品でもある。その後慰めの報酬、そしてスカイフォールと、ダニエル・クレイグ主演の007はBDの進化をまざまざと見せ付けてくれた。アメイジングが二本ともそこまでではない蜘蛛男とは大違いである。
スペクターが楽しみだ。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.0ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
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