画質:11 音質:8


映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit、6.1ch。

画質について。
基本的な画作りは以前発売された単品版(以後“旧版”)と共通ではあるが、画の完成度としては全くといっていいほど異なる。
2年間でAVCエンコードの手法がいかに進化したのか、ということを端的に示しているといえよう。
旧版は絶対的な情報量が足りていないのに粒状感ばかり出すもんだから単なるノイジーにしかならない、という当初PHLが抱えていた問題の非常に分かりやすい実例だったが、今回の新装版ではエンコードの時点で十全な情報量が確保され、旧版と変わらない強烈な粒状感も、ついに画の解像感や立体感に寄与するという本来の役目を果たすに到った。
旧版からの向上幅が一番大きいのは実は自然物である。特に上空から森林を見渡す場面など、旧版では完全に木々のディティールが失われていたが、新装版では隅々まで情報量がいきわたり、文字通り木々が“たっている”。
完全なるオーサリングを経て、X-MEN3もめでたく超高画質ソフトの仲間入り。
とはいえ、同時期の蜘蛛男3に比べれば遠く及ばんのも事実だが。

音質について。
旧版と音声仕様は同一。印象もおんなじ。


参考:旧版

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