画質:8 音質:5
映像はAVC、ビットレートは随時変動。
音声はドルビーTRUEHDの16bit。
画質について。
そもそも解像度足りてねーぞ、と。
従来からのカットと新作カットの画質があまりにも違う。つーか、従来カットは前述の通りそもそも解像度が足りていない。さすがにSD製作なのはないだろうが、露骨なジャギー(髪の毛を見れば一発で分かる)の存在からフルHDということはありえない。精々720Pがいいところか。従来カットに関して言えば、解像度の問題以外にも一部グラデーションに少々破綻が見られる。
一方、新作カットは間違いなくフルHD解像度で作っていることが一目で分かる。解像度に由来する鮮鋭感はもとより、映像の色合い(これは映像そのものの画作りに起因)も従来カットとは異なるため、それぞれのカットが入り乱れるような場面ではちぐはぐな印象を受けることもある。
なんにせよ、新作カットの映像美は特筆されるべきものであることは確か。が、奇しくも先日BDで鑑賞したティンカーベルという同じくフルCG作品と比べると、映像の品位、画質の品位という点では歴然とした差が存在することもまた確か。
音質について。
よろしくない。
DVDん時も感じていたことだが、本当に“鋭さだけ”の音。あるのは鋭さだけで、硬さも重さも勢いも迫力も何も無い。空気中を小さく軽い棘が漂っているようなもの。まるで視聴者に働きかけてくることなく、スピーカーの近くから広がることなく白々しく音を出しているだけ、という印象。効果音のバリエーションは少なく、サラウンドの活用についてもいかにも日本らしいと安直さに満ちている。音響としてのBGMの使い方もあまりにも下手糞。
とにかく力が無い。
声だけはDVDから向上が見られた。
それにしてもAKIRAしかり、日本人製作者が「ソフトの画質音質には相当自信があります!」とか言った場合のなんとアテにならないこと。意識している水準が低すぎるのが問題なのか……
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第115回『FFⅦAC コンプリート』
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