オタクの描写が的確かつ重すぎる
「これがお前らだ!!」と……
監督……


画質:6 音質:8


映像はAVC、音声はドルビーTRUEHDの16bit

画質について。
とにかく揺れる。揺れすぎ。
もっとも話が進むに連れて画面以上に見ているこっちの心が揺れまくりなのでそれどころではないのだが、これは画質云々以前の問題であって非常に情けない。やる気無さすぎだろ。
揺れ以外にも、情報量やら解像感といった部分でもとにかく芳しくない。98年の作品といいつつも情報量的には80年代の水準であり、画調も内容を反映した陰鬱の表出というよりは単に薄汚いと言うべきもので、ゴミも傷も出すぎである。大元のフィルムの時点で大して高画質でなかったことは見ればわかるが、デジタルリマスターを謳う以上せめて95年の攻殻機動隊くらいの画を実現してほしかった。
いかに日本のソフトメーカーがアニメのBD化を舐めているかがよくわかる一本。ほんとディズニーの爪の垢を煎じて飲めよ。
見どころ:
特になし

音質について。
一応5.1ch収録にはなっているが、サラウンドの移動感や包囲感を活用するような場面は皆無。とりあえずBGMを全チャンネルから鳴らしてみました以上の使い方にはなっていない。パプリカを見れば今監督自身は音響にもとてつもなくこだわっていたということが分かるので、この作品については年代からして元からステレオ音響として作られていたと考えるべきだろう。
要所要所で音楽は大いに盛り上がるし、ステレオ音響として考えれば効果音の使い方も含めて完成度は高い。
何より声が良い。
声優陣の鬼気迫る演技を鋭く明快に届けてくれる。
聴きどころ:
ミマちゃん



BDレビュー総まとめ