導入・外観編
ネットワーク編
・再生環境(詳細)
canarino Fils + JRiver Media Center 22(ASIO)
↓
OPPO Sonica DAC(ボリュームバイパス)
↓
Nmode X-PM7
Dynaudio Sapphire
・聴いた曲(一部)
音質評価用のリファレンス音源から、好きでいつも聴いている曲まで色々。
Iona / Beyond These Shores / Treasure
Iona / Open Sky / Open Sky
D’Angelo / Brown Sugar / Brown Sugar
fox capture plan / BUTTERFLY / Supersonic
Tingvall Trio / Vattensaga / Vag in
Tingvall Trio / Beat / Pa Andra Sidan
Helge Lien Trio / Natsukashii / Natsukashii
Jan Gunnar Hoff / LIVING / A eg veit meg eit land (Barndomsminne fra Nordland)
Marcus Miller / Afrodeezia / Son Of Macbeth
Roy Hargrove / Earfood / Strasbourg/St. Denis
Marc Shaiman / Hairspray Original Soundtrack / You Can’t Stop the Beat
Kygo / Cloud Nine / Stay feat. Maty Noyes
Justin Bieber / Purpose / What Do You Mean?
Jim Croce / Photographs & Memories: His Greatest Hits / I Got a Name
Corrinne May / Safe in a Crazy World / Angel in Disguise
Jennifer Warnes / The Well / The Nightingale
Radka Toneff / Fairy Tales / The Moon Is a Harsh Mistress
Yes / Fragile / Roundabout
Luther Vandross / Never Too Much / She’s a Super Lady
Jimi Hendrix / Electronic Ladyland / All Along the Watchtower
John Mayer / Continuum / Bold as Love
the pillows / Thank you, my twilight / バビロン 天使の詩
KOKIA / Where To Go My Love? / 愛はこだまする
KOKIA / Real World / 孤独な生きもの
KOKIA / AKIKO∞KOKIA ~balance~ / はじまり
KOKIA / I Found You / I Found the Love
サラ・オレイン / f / エンジェル
光田康典 / CHRONO CROSS / CHRONO CROSS ~時の傷痕~
光田康典・みとせのりこ / 同上 / RADICAL DREAMERS ~盗めない宝石~
下村陽子・Annika / 聖剣伝説 Legend of Mana / Song of Mana
Various Artists / Bloodborne The Old Hunters / Ludwig, the Holy Blade
真行寺恵里 / ブレンパワード Original Soundtrack 2 / IN MY DREAM
Fire Bomber / Ultra Fire!! / Dynamite Explosion
菅野よう子・シートベルツ / Cowboy Bebop: Blue / Blue
久石譲 / もののけ姫 / アシタカ?記 エンディング
大植英次・ミネソタ管弦楽団 / ストラヴィンスキー:火の鳥(1919)
大植英次・ミネソタ管弦楽団 / レスピーギ:ローマの松
・音質所感
パッと聴いて「いい音だな」と思える類の音。
まず、解像感が卓越している。
非常に音の分離が良く、一音一音がくっきりとしているため細部まで埋もれることがない。解像感だけならLUMIN A1に匹敵、いや、もしかしたら……という印象を受けた。
「You Can’t Stop the Beat」・「Ludwig, the Holy Blade」のコーラスを面白いように解きほぐし、個々の歌声を明快に描く。
音の粒は大き目で、線の細さは感じない。それでいて解像感が高く保たれており、個々の音がしっかり分離しているというのはなかなかに見事。
一方で直接音だけで空間が埋まる印象で、響きや空気感は希薄。
低域から中域にかけてある種のアクセントというか、押しの強さがある。
「All Along the Watchtower」・「Bold as Love」・「Dynamite Explosion」などはギターが存在感たっぷりに切れ味鋭い音を聴かせ、やかましい一歩手前ですらある。旨い。
「Brown Sugar」・「She’s a Super Lady」ではベースの輪郭と量感がいい具合に両立しており、沈み込みも深い。今まで聴いてきた(比較的)安価なDACのほとんどで感じられた低音の弱さはない。
粒の大きな音と中低域の押しの強さで「音が空間にぎっしりと詰まっている」感覚があり、それをもって全体的には「濃い」と言える。逆に「IN MY DREAM」など、妙に「薄い」と感じる曲もあった。
優れた解像感と中低域のインパクトがあいまった、わかりやすい「いい音」。
こういうのを「音作りが上手」と言うのだろう。
私には何をもって「価格破壊」・「クラスを越えた」と言えばいいのか見当もつかないが、少なくとも投資を裏切らないだけの音はしている。
一桁万円のDACからのステップアップでなら、相当な満足感が得られると思われる。
もちろん(?)、いまひとつと思える部分もある。
「強い音をより強く」というよりは全帯域で一様に音を強めている印象で、明瞭さに富むのはいいが、楽器の少ないシンプルな曲ではそれが強調感となって付き纏う。全体的に硬質で滑らかさに欠け、これらの特徴はピアノの音で顕著。
「Natsukashii」・「Vag in」・「The Moon Is as Harsh Mistress」・「I Found the Love」あたりを聴くと、響きが薄いこともあって少々キツい感じに聴こえてしまう。
音場の見通しの良さ/広がり、空間表現、静寂感といった要素は良くも悪くもなく、まぁこんなもんか、という感じ。価格相応とでも言えばいいのか。
最後の締めに「ローマの松」を聴くと、音場の広がりと空間表現でLUMIN A1との間に巨大な隔たりが存在した。さすがに定価で10倍近い価格差を破壊することはできなかったようだ。もっとも、組み合わせているPC――canarino Filsの存在を考えれば、LUMIN A1とSonica DACの「プレーヤーとしての実質的な価格差」は精々3倍程度なのだが。
Sonica DACに惹かれたのはES9038PROを搭載しているからではない……と言えば嘘になってしまうが、それ以上に大きかったのが「事実上再生できる音源のスペックに制限がない」という点。そして既にLUMIN A1を持っているということもあり、音質よりもむしろファイル再生の検証目的で導入したわけだが、密かに期待していたよりもずっと音は良かった。
私の用途で重要な、上流(PCそのものやら再生ソフトやら)での音の違いを明確に描き出すだけの基本性能はある。特に解像感――音楽を解きほぐして細部までしっかりと聴き取れるという意味では非常に高い能力を持っている。これは相対的にイマイチと思える繊細さに関わる諸要素を補ってあまりある大きな魅力である。
これから多方面で色々と頑張ってもらおう。
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【レビュー】OPPO Sonica DAC 音質編
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