*

JPLAYがバージョン6.1でTIDALに対応

 厳密にはJPLAYの中のJPLAYStreamerがTIDALに対応。
 これだけでは「へー」以外の何物でもないが、今までの対応製品と少々状況が異なる。

 TIDALに対応しているネットワークオーディオプレーヤーとして、例えばLINN DSとLUMINがある。
 これらはメーカーがプレーヤー(ハードとソフトの両方)とコントロールアプリを自前で作成することで、TIDALへの対応も含めたトータルのシステムを構築している。LINN DSであればKazoo、LUMINであればLUMIN AppにTIDALのサービスを統合することで、ローカルとクラウドの音源をシームレスに活用できるようにするという寸法だ。

 一方で、JPLAYStreamerは音楽再生のコントロールはOpenHomeに対応した汎用アプリを使ってくれというスタンスであり、自前のコントロールアプリを持たない
 ローカルのサーバーから音源を再生するぶんにはそれでまったく問題ないのは確かだが、はたしてTIDALのようなストリーミングサービスとの統合も純正アプリなくして可能なのだろうか?


 ……と思っていたら、BubbleUPnPまたはBubbleDS NEXTを使えば問題なくTIDALの恩恵を受けられるようだ。
 ご覧のとおり、BubbleUPnPでは「Local Media Server」の中に「CLOUD」があり「TIDAL」がある。ローカルの中にクラウドがあるという階層構造は少々アレだが、分からないではない。
20150625jplay01

 「RENDERER」に「Local Renderer」(つまりandroid端末)を選べば直接端末にストリーミングされ、TIDAL対応プレーヤー(この場合はJPLAYStreamer)を選べばプレーヤー側にストリーミングされる、という仕組みだろうか。

 もっとも、まだ日本でサービスが始まっていないのでここで行き止まりだが……
20150625jplay02


 もともとBubbleUPnPにはTIDALの項目が用意されていたが、こういう使い方もできるということか。
 いやはやBubbleUPnP強し。SongBook HDが相変わらず不安定極まる現状では、iOSまで含めた汎用アプリの一強と呼んでいいかもしれない。
 ところで、公式HPのSSでは出現しているQobuzのアイコンが見当たらないのは地域制限か何かだろうか?


 汎用アプリとの組み合わせでTIDALへの対応も果たし、JPLAYStreamerはますます隙がなくなった。バージョン6.1になったことで操作性の改善もされたようだ。

 それにしても、JPLAYStreamerがここまでの機能を獲得してしまうと、単品ネットワークオーディオプレーヤーを取り巻く環境はますます厳しくなると言わざるを得ない。
 単品プレーヤーはハードにおける強み、すなわち「最初からオーディオ機器として作られたオーディオ機器であること」の上に胡座をかいてはいけない。オーディオ機器としての完成度だけでなく、ユーザビリティの完成度も絶え間なく高めていかなければ瞬く間に価値を失ってしまう。ただでさえ、とうの昔に「ネットワークオーディオ」という領域は単品プレーヤーのものだけではなくなっているのだから。

 そのネットワークオーディオプレーヤー、本当にJRiverとJRemoteの組み合わせより快適に使えますか?
 
 いずれJRiver Media Centerやら何やら、有名どころの再生ソフトも次々とTIDALに対応していくことだろう。
 TIDALやQobuzなど、音質を担保したストリーミングサービスを取り込めない製品は、再生ソフトだろうが単品プレーヤーだろうが見向きもされなくなる時代がやってくるかもしれない。



【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】

スポンサーリンク


関連記事

【音源管理の精髄・応用編】 基礎から応用へ 【ネットワークオーディオTips】

 タグ、ライブラリの構築、アルバムアート、サーバー、コントロール、プレーヤー。  今まで音源の管理

記事を読む

【BDレビュー】第314回『コードネーム U.N.C.L.E.』

画質:9 音質:8 (評価の詳細についてはこの記事を参照) 映像:AVC 音声:Dolb

記事を読む

【レビュー】Aurender N100H

【レビュー】Aurender N10 外観・導入編 【レビュー】Aurender N10 運用編 

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第164回『LE GRAND BLEU』

画質:10☆ 音質:10 映像はAVC、音声はリニアPCMステレオの16bit 画質

記事を読む

HiVi 2017年8月号で『君の名は。』を含む新海誠監督作品の記事を執筆しました

 本日発売。 月刊HiVi 8月号 7/15発売 家で観るのが正解!UHDブルーレイ『

記事を読む

【BDレビュー】第318回『ガールズ&パンツァー 劇場版』

画質:10 音質:15☆ (評価の詳細についてはこの記事を参照) 映像:AVC

記事を読む

Fundamental LA10 version II / ATT10

「LA10v2」リリース文(PDF) 「ATT10」リリース文(PDF)  私が

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】宇多田ヒカル / Fantôme

・アーティスト / アルバムタイトル 宇多田ヒカル / Fantôme ・購入元

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第205回『塔の上のラプンツェル』

画質:10 音質:8 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit、7.1ch

記事を読む

音展のおみやげ:NVSのでかくて太くて重いケーブル

 LUMIN A1の本体と外部電源を繋ぐNVS製ケーブルの試作品を借りてきた。  でかい。

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【祝】『グラディエーター』がUHD BD化

アカデミー5部門受賞「グラディエーター」5月9日4K Ultra HD

【祝】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』がUHD BD化

Star Wars: Episode VIII - The Last

【レビュー】Black Ravioli BR.Pad / BR.Base 設置編→音質編

【2018/02/06初出の設置編に音質編を追加】  B

【地元探訪・神様セカンドライフ編】院内の怪猿・貞宗

 ここんとこ猿無双が続いているので。 77話「怪猿が征く」 7

HiVi 2018年3月号で記事を執筆しました【おまけつき】

 本日発売。 月刊HiVi 3月号 2/17発売 HiVi3

【BDレビュー】第356回『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』

https://www.youtube.com/watch

【BDレビュー】第355回『龍の歯医者』

 むしろコレが欲しかった。  特別版は高かった……

BenQの20万円を切る4K/HDRプロジェクター「HT2550」

20万円を切る4K/HDRプロジェクタ。ベンキュー「HT2550」は「

【UHD BDレビュー】第54回『ターミネーター2』 米国盤

【BDレビュー】第106回『ターミネーター2』

【UHD BDレビュー】第53回『ダンケルク』

画質:10 音質:限りなく15と同質な10 (評価の詳

【UHD BDレビュー】第52回『インターステラー』

【BDレビュー】第303回『インターステラー』

【UHD BDレビュー】第51回『インセプション』

【BDレビュー】第185回『インセプション』 画

【UHD BDレビュー】第50回『ダークナイト ライジング』

 祝・【UHD BDレビュー】もついに50回。

【UHD BDレビュー】第49回『ダークナイト』

【BDレビュー】第102回『ダークナイト』 【AV史

【UHD BDレビュー】第48回『バットマン ビギンズ』

【BDレビュー】第173回『バットマン ビギンズ』

JPLAYStreamerでfidata Music Appが使えるようになった

 fidata Music AppがバージョンアップしてJPLAYSt

ESOTERIC N-03T

エソテリック、初のネットワークオーディオトランスポート「N-03T」。

【ハイレゾ音源備忘録】すぎやまこういち・東京都交響楽団 / 交響組曲「ドラゴンクエストXI」過ぎ去りし時を求めて

なぜハイレゾ音源を買うのか ・アーティスト /

アイ・オー・データ Soundgenic ― ネットワークオーディオの呼び水となるか

アイ・オー、エントリー向けオーディオNAS「Soundgenic」。1

【レビュー】SOULNOTE A-2 続・音質編 ― 純正ボード「SSB-1」と純正ケーブル「SBC-1」

【レビュー】SOULNOTE A-2 導入・外観・運用編 【レビ

→もっと見る

PAGE TOP ↑