また火薬爆薬が過剰な映画です。
私が買った中で初のAVCエンコードの作品だったような。
画質的にはどうなんだろうと、当時は興味津々でした。
結果は……
画質:3 音質:8→11
映像はAVCでビットレートは20Mbps前後。
音声はDTS-HDMAでウチの環境ではコア部分。
画質について。
はい、ダメです。
MI:3よりダメです。あっちは色味が変だったりしますが、まだハイビジョン映像としての美しさがありました。でもこっちはまるでダメです。全編に渡って大量のノイズにまみれた薄汚れた画で、当時の私でさえがっかりしたことを覚えています。作品内容自体はお馬鹿で面白いんですけど。
KDL-X5000で改めて見てみても、以前では見えなかったノイズがさらに大量に出現したり、色が異常にくすんでいたり、情報量が足りずに画面全体が力不足だったり、やっぱり駄目です。
当時はイノセンスにしろキングダムオブヘブンにしろ(後者は今見るとそれほどでもありませんが)、MPEG-2で相当な高画質を実現していたソフトもあり、このソフトでAVCに対する私の信用的なものはガタ落ちしました。その信用はX-MEN3でも回復せず、結局007と海賊の登場まで待つことになります。
音質について。
とはいえ音質は全てのソフトで高水準なのがFOXとDTS-HDMAの美徳です。最初期のソフトゆえに最近のソフトには敵いませんが、重火器の類の音はかなり誇張を利かせた類のもののようで相当な迫力を楽しめます。作中には地雷原を突破する場面がありまして、この場面はAVレビューでHDオーディオ対応のAVアンプの音質評価をする際にも使われていました。ご存知の方も多いのではないでしょうか。
突破する本人は死に物狂いですが、ちょっと笑える場面です。
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第32回『エネミー・ライン』
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