パトレイバーその2です。
1が89年で、2は93年。この二つを見ることで、日本のアニメーションの80年代と90年代の間における表現の変遷を仔細に観察できます。
80年代のアニメから<中略>なのです。
1から2になって、パトレイバーというよりは押井になりました。
公開から14年経っても平和ボケし腐った日本は相変わらず。
画質:7 音質:8
映像はAVCでビットレートは30台後半を維持。
音声はドルビーTRUEHDでビットレートは3Mbps前後。
画質について。
1に比べると一気に画質が向上しています。時代と技術の進歩を考えれば当然とも言えますが。描線はシャープになり、画は透明感を得ます。1であれだけあったマスター由来の傷の類も殆ど消えています。やはり、BDすなわちハイビジョン解像度の恩恵を最大限に受けられるのはこの辺りの時代からなのでしょうか。マスターの品質的な意味でも、作品それ自体が持つ情報量的な意味でも。
実写なら作品それ自体の情報量なら今も昔も基本的には大して変わらないと思いますが(画質うんぬんの話ではなく)、アニメだとそうもいきませんから。
かなり暗い場面が多いですが、破綻はありません。流石に高画質と言えるほどでもありませんが、安定した画質を見せます。
音質について。
基本的には1と同様の音作りです。
1に比べてエンタメ的な演出やら場面やらが少なくなり、それに伴って派手な音響も少なくなりましたが、要所要所では相変わらず鋭い音を聴かせてくれます。
あと、1にも言えることですが、サラウンドチャンネルに音声を割り振る場面が結構あるのですが、得てしてその声の音量がセンターに比べて異常に小さいんですよね。うちみたいに大音量で鳴らせないような環境だと聞き取るのに苦労します。音響演出上のぼそぼそ声と割り切ってしまえばいい気もしますが。
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第24回『劇場版 機動警察パトレイバー2』
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