HモードのX-PM7は素晴らしいスピーカー駆動力を示したが、ホワイトノイズの多さに我慢ならなくなった。
 音楽が鳴り出せば気にならなくなるとはいえ、24時間延々と音楽を再生し続けているわけでもない。「サー」というホワイトノイズが部屋中に満ち、気が散るを通り越して気が滅入る。「1メートル程度距離が取れればHモード推奨」どころのレベルではない。
 というわけで、Lモードを試してみた。
 
 電源を落とす。耳障りなホワイトノイズが消え去る。
 スピーカーケーブルを差し直し、電源再投入。
 Sapphireからホワイトノイズが流れ出す。
 が、胸をなでおろした。ホワイトノイズの量はHモードから激減し、X-PW10と比べて少し多いかな程度になった。
 さらに幸いなことに、スピーカーユニットから260センチ離れた視聴位置ではもはや音として認識できない。懐かしい静寂が戻って来た。

 で、肝心の音質なのだが……
 Hモードと全く遜色がない。
 それどころか、部分的にHモードを上回っている。
 確かに、押し出し感というか、音全体から感じるエネルギーはHモードに比べると落ちるようだ。
 しかし、その差は微々たるものでしかなく、X-PM7の美点である「弾む・楽しい中低音」はいささかも損なわれていない。
 また、音の背景が静寂になったことで、音と音のコントラスト、立体感は明らかにHモードを凌駕している。Hモードは従来のNmodeの音とは少々毛色が違うと思ったが、Lモードは完全にX-PW10の延長線上にあるようだ。

 X-PM7を使ううえで、私はHモードよりも断然Lモードをすすめる。
 Hモードが発する多量のホワイトノイズは、僅かなパワー感を上乗せするための代償としてはあまりにも大きすぎる。
 「ノイズ? そんなもん気にならん!」という人はHモードを使えばいいと思うが、私には……無理だった。

 Lモードで聴くX-PM7はX-PW10の繊細さを保ったまま、さらなるキレッキレのスピード感に加えて弾む中低音も獲得している。
 Sapphireが元気よく歌っている。
 これは善い買い物をした。



Nmode X-PM7 音質編(Hモード)

Nmode X-PM7 導入&外観編

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