*

友人宅にホームシアターが出来上がるという喜び

 私は自分が面白いと思ったことは人に伝えたくて仕方がない性分なので、基本的に年がら年中「オーディオはいいぞ、ホームシアターはいいぞ」と言い続けている。
 そして機会があるたびに、知人や友人を家に招いて「オーディオやホームシアターがもたらす楽しみ」を味わってもらうことにしている。
 そしてあわよくば、その体験がきっかけとなって、オーディオやホームシアターの趣味に目覚めてくれる人がいればいいな、と思っている。この趣味の原点は多くの場合、「感動」だからだ。

 オーディオ業界の活性化――新規層を呼び込むために、まず「体験する機会」を提供することの重要性は常に叫ばれてきた。実際に販売の現場だけでなく、様々なイベントを開催することで、体験の場を増やす活動も続けられている。
 それら業界としての取り組みにくわえて、ユーザーの側からできることだってあるはずだ。ひとりひとりのユーザーが身近な人にオーディオやホームシアターの魅力を伝え、体験してもらうことは、やがて業界全体を大きく盛り上げることに繋がると私は信じている。新規層を呼び込むためには、投資金額がどうしたこうした、使っている機材がどうしたこうした、ケーブルやらアクセサリーやらがどうしたこうしたの前に、まずは「感動」を伝えたいし、伝えてほしいのである。
 そりゃ双方から「余計なお世話」と言われてしまえばそれまでだが、何もしないまま独りで業界の浮沈にただ一喜一憂するよりは、ずっといい。少なくとも私はそう思う。

 だからこそ、オーディオはいいぞ、ホームシアターはいいぞと伝え続けた友人がその趣味に目覚めることの喜びは、他に代え難い。



 というわけで、この趣味に目覚めてくれた友人がとうとうホームシアターを完成させた。
 紹介の許可をもらっているので、喜び勇んで紹介したいと思う。

 
 私と同じくKOKIAを愛してやまない彼は、まずSony UDA-1とAKG K701を導入して「いい音で聴く喜び」を自らのものとした。
 続いてDynaudio DM2/6を導入して「スピーカーで音楽を聴く喜び」も得た。
 音楽だけでなく映画も見る、アニメも見る、ゲームもする、そんな彼は次にプロジェクターやマルチチャンネル・サラウンドを含むホームシアターを作りたいとなり、販売店に足繁く通って様々に検討し、ついに。

 素晴らしいホームシアターが完成した。
 今まで使っていたテレビを活かした、いわゆる2Wayシアターである。
 さすがはプロの仕事で、力技で組み上げた私の部屋とはまるで異なる美しさ。


 ホームシアターの構築にあわせて何かしらトールボーイスピーカーを導入したいということで、色々な機種で試聴を重ねた結果、選んだのはSonus faber Venere Signature。
 いきなりそのレベルにいくのか……と驚きを禁じ得ない。いいなあ。


 サラウンドスピーカーはスペース性を重視してKEF T101を使い、サラウンドバックスピーカーにはDynaudio DM2/6を流用。
 さらにトップスピーカーにアンソニーギャロのMicro Satelliteを使い、6.0.2chのスピーカー構成でDolby Atmos/DTS:Xの再生にも対応する。



 UHD BDもネットワークオーディオもハイレゾ音源もゲームも、何でも対応できるホームシアターの出来上がりである。
 ちなみに彼はJRiver/JRemoteの組み合わせが心底気に入っているので、PCのJRiverからSOtM sMS-200にプッシュ再生を行い、そこからOPPO Sonica DACに繋げている。そのおかげで極めて快適なネットワークオーディオ環境が実現している。

 

 いやはや、よくぞここまで。

 今後彼がオーディオマニアの魔境にずぶずぶと沈んでいくのか、それとも境界線上で立ち止まるのかは定かではないが、「今は何を見ても何を聴いても本当に楽しい」と喜んでいることが、まるで我がことのように喜ばしい。そのためにホームシアターを作ったのだから。


 ホームシアターはいいぞ。


 それにしてもVenere Signatureの音が良すぎて震えている。
 AVアンプとの組み合わせでもあんな凄い音が出てくるのかと。

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Comment

  1. こぁ より:

    ネットワークオーディオに興味があり、たどり着きました。良いですね、ホームシアター。自分はまだPCオーディオのみですが、これからネットワークやホームシアターをやりたいと思ってるので、参考にさせて頂きます。

    • sakakihajime より:

      こぁさん

      オーディオ&ホームシアターは楽しんでナンボの趣味です。
      「画質音質を追求する」という楽しさも間違いなくありますが、それでもやはり、「もっと楽しめるようにする」ことこそ、この趣味の本懐だと思うのです。

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