USB接続光学ドライブにセットしたCDを、
HFAS1は、Gracenote®Music ID®で取得した楽曲情報と共に、Twonky Server上で配信します。
fidataが提唱してきたネットワークオーディオの世界で、CD再生を可能にしました。
ディスプレイも操作ボタンも持たない潔さ全開デザインのfidataは、どんな風にCDトランスポート機能を実装するのだろうか。そう思っていたら、こんな風に、まさにネットワークオーディオの文脈で扱うというものだった。
というわけで、手元にfidataがあるので試してみたのである。
正直なところリッピングは別に……
何の変哲もない外付けドライブを接続して、
読み込ませるのは「吉本佳代 / star quilt」。
ウィ~ンと唸って、出た。
ナビゲーションツリーの「フォルダー」→「#CD:」が、現在読み込んでいるCD。
「#」のおかげで、ツリーの先頭に来ることまず間違いなし。
アルバムアートにせよ曲名にせよ、この辺の情報収集能力はさすがグレースノートといったところか。
たとえCDを直接再生する時であっても、コントロールアプリ上で音源の姿が明快に現れているというのは素直に素晴らしい。
なお、フォルダベースだけでなく、こんな具合にグレースノートが拾ってきたタグベースでの選曲も可能となっている。
で、実際に再生してみると、主に使用したディスクドライブに起因する回転音がかなりアレだったことを除いて、ごくごく自然にCDを聴けた。LUMIN Appからかなりシビアに各種操作を行っても、CDの再生そのものが不安定になることはなかった。安定性に問題は感じられない。
ただ、再生開始・一時停止・スキップ・シークといった諸々の操作に対するレスポンスの点では、CD再生よりもファイル再生の方が遥かに良好だったことを付け加えておく。ディスクとファイルの性格上、こればっかりは致し方あるまい。
ついでに、多くの人が気になるであろう「音はどうなの?」という点も突っついてみた。
「Jennifer Warnes / The Well」。聴き比べに不足なし。
グレースノートもテキトーだな……
fidataのCDトランスポート機能/あらかじめdBpoweramp CD RipperのLossless UncompressedでリッピングしたFLAC→LUMIN A1、という流れ。
……
…
あらゆる面でファイル再生の方が良かった。
fidataはサーバーである。
CDトランスポート機能はあくまでもCDを直接再生できる便利機能と捉えて、本気で聴こうと思えばファイル再生をするに越したことはないようだ。
結局のところ大切なのは、リッピング機能も含めて「決してCDを置き去りにしない」というfidataの姿勢なのだろう。
【レビュー】fidata HFAS1-XS20
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