画質を取るか、迫力を取るか
≒テレビか、プロジェクターか。
4K/HDRをあっという間に導入できるテレビか、画面サイズ=迫力という強みを持つプロジェクターか。
なんてことを先立つものもないのにあれこれと悩んでいたわけだが、先日東京でLGの有機ELテレビを見る機会があり、その結果天秤が振り切れてしまった。画質の側に。
「黒浮きが少ない/目立たない/無い」とかそういう次元ですらなく、「ただ、黒」。
ついにブラウン管の呪縛から解き放たれた瞬間だった。
UHD BDを何枚か見てみたが、黒表現以外の諸々の画質指標も既存のテレビとは隔絶していて、比較する気も失せてしまった。
テレビのサイズは65型で、それなりの距離を隔てていたのにも関わらず、画面サイズの(いつもと比べた相対的な)低下による迫力の減少はほとんど気にならなかった。それだけ画の力が凄まじかったのだ。
画面サイズ=迫力というのはもちろん、むしろ画質=迫力でもあったのだなあとあらためて実感した瞬間である。これは初めてBDを見た瞬間と似た感慨だったかもしれない。
ちょっとした4K/HDRテレビを入れておしまいにしようと思っていたが、有機ELの実力を見てしまったからには、それで済ますのは難しくなった。
画質が迫力を凌駕する瞬間
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