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「DACプリ」に対するささやかな希望

 「DACプリ」と一言で言っても、実際の製品はいくつかの種類に分かれるようだ。


①アナログプリアンプがメインで、そこにデジタル入力/DAC機能を持たせている
(DAC機能はボード追加等によるオプション扱いの場合も多い)

②DACがメインで、そこにプリアンプとしての機能を持たせている

③DACがメインで、デジタルボリュームを使ってパワーアンプに直結できる


 ①は説明不要だろう。

 ②は③と近いようで、「アナログ入力を搭載する」という点で決定的に異なる。OPPO HA-1やらBENCHMARK DAC2 HGCやらMytek Digital Manhattan DACがこれに該当する。DAC2 HGCはA1導入以前に使っていた

 ③はUSB DACの多くが該当する。ごく最近のではCHORD DaveやT+A DAC 8なんかがある。


 多くの人にとっては問題ですらないのかもしれないが、私にとって問題なのは③。
 何が問題かって、製品の組み合わせ次第では、「アナログ入力を搭載しないせいでシアターと両立できない可能性がある」ということ。実際DAC2 HGCを選んだのはここも大きな理由だった。

 ここではアナログボリュームとデジタルボリュームのどちらが優位か、なんてことを論ずるつもりはない。そもそも一概に言えるはずもなし、その辺は製品によりけりだろう。
 ただ、③の製品は「デジタルボリュームを使ってパワーアンプと直結したほうが音質的に有利」として、それを推奨している場合もある。実際にどうなのかはさておいても、プリが必要ないなら機材が一つ減ることは確か。音質を担保したうえで機材が減るのなら、それに越したことはない。

 私が今使っているのはプリメインなのでアレだが、将来的に③とパワーアンプを直結しようと考えれば、システムをシアターと両立するためには複数の入力を持つパワーアンプしか選べない。困る。音楽と映画のためにその都度パワーアンプの入力をカチカチ、というのは現に今も同じことをやっているのでそれほど苦にはなるまい。音が劣化しなければいいが。
 どのみちシアターに限らずとも、他にアナログ出力をする機器と一切接続できないという問題も残る。すべてのオーディオ機器がデジタル出力を持つなら話は別だが、現実にはそうではない。

 とはいえ、昨今のオーディオ業界で③が最も熱いジャンルなのも間違いない。
 最先端のDACが「デジタルボリュームを使ってパワーアンプ直結が一番」と言った時、それを笑って聞き流せるほど私も落ち着きがあるわけではないので、うーむ。


 というわけで③にも、申し訳程度で構わないから、ただスルー出力するだけでいいから、アナログ入力も搭載してほしいのである。
 ピュアとシアターを同居させている人間なんて限りなく少数なのは重々承知だが、なんとかならないもんだろうか。
 それとも、やっぱり素直に普通のプリを導入するしかないというアレか。

 先立たない……

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