画質:10
音質:14→15
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:AVC
音声:Dolby Atmos
○画質
モノクローム調かつ粒状感が強く効いていた前作とは打って変わって、色も普通に乗るし、今風の清潔な画となった。
解像感と情報量はじゅうぶんながら硬質さはなく、どちらかといえば軟調ですらある。それでも近作の画質水準は完全にクリアしており申し分なし。圧縮弊害も特に見当たらない。
ところで、ターミネーターは一作目が丁寧なリマスターでBD化されている。青白い光を放つエフェクトの多様も含め、本作の画作りはどこか初代を彷彿とさせた。
○見どころ
おじさん
色んな意味で安定しないジョン
○音質
こちらも怒涛の重爆撃を地で行った前作から打って変わって、緻密な空間構築にフォーカスした音となった。露骨に重低音が唸りを上げる機会は減ったとはいえ、威力や量感そのものは前作と比べてもまったく遜色なく、マルチチャンネル・サラウンドの完成度はこちらが完全に上回る。
序盤、シュワちゃんとおじさんの激突は初代と同じシチュエーションで行われる。そこで機械の体が立てる音は重厚にして強靭、初代の音とはまるで別物である。そしてどちらがよりリアル化と言われれば、間違いなく本作。
威力と精度を非常に高いレベルで両立した、ターミネーター史上最高の音と言える。
本作はDolby Atmos収録。はてさて本来はどんな活用をされるのだろうかと想像しつつ見たが、トップスピーカーがなくとも映像展開を踏まえて「あぁ、ここで鳴るのか」と実感できるシーンがいくつもあった。トップスピーカーがなければ上下方向の表現が不可能、なんてことはないのだ。Dynaudio、というよりSapphireの表現力を舐めちゃいけないぜ。
【追記】
Pioneer SC-LX59とECLIPSE TD307MK2Aの導入に伴いDolby Atmosで聴いた。
参照:Dolby Atmosのソフトを片っ端から聴く
○聴きどころ
隠れ家に現れるジョン
バス
○総評
画も音も申し分なし。音はDolby Atmosの導入でさらなる伸びしろもある。
ちなみにサブウーファーを導入してから初めて通して見た作品である。よく効いているようで喜ばしい。
結構ボロクソに言われているようだが、なんだかんだ言ってシュワちゃんが出るだけで面白い。続編が吹っ飛ばない程度には売れてくれたようだし、エミリア・クラークのサラ・コナーももっと見てみたい。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
Panasonic DMP-UB90
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2
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