今回から見所と聴き所を別途書いてみようと試みる


画質:8 音質:8


映像はAVC、音声はDTS-HDMA7.1ch bit数は失念

画質について:
冒頭の俯瞰撮影時、フレーム単位で色調がずれる。この問題はその後は見られない。
非常に、非常に丁寧にリマスターをかけたのだなあと感心できる映像。なにより、70mmで撮られたらしい大元のフィルム素材の素性のよさというものが生かされた格好。
基本的には古い映画にありがちな、黒の引き込みが強く白飛びも早いという画なのだが、その分“見える範囲”に凝縮された情報量や色彩は素晴らしく、室内のシーンなどはとてつもなく精緻に作り込まれた箱庭的な映像を見せる。クローズアップ時の解像感は流石に時代相応な部分はあるが、不満を感じるほどではない。古い映画作品で心配される暗部のノイズは丹念に取り除かれており、要所要所で美しい闇が広がる。
全体の画作りは実はプライベートライアンに驚くほど似ているという意外な発見をした。
見所:
画面全体に光量を目一杯取り入れたカット(カメラの知識が無いのでどう表現すればいいやら)
ラストシーン

音質について:
DVDの時もそうだったが、この映画は特にダイアローグ=センターというように固定はしておらず、状況に応じて前3本のスピーカーに自在に音が振られている。オープニングで見られるように、歌い手が画面の右から左に動くような場面では歌声もライト→センター→レフトというように動く。ある意味実にシンプルに、なおかつシビアにフロント3chの音の繋がりが試されているとも言える。ちなみに私の環境下ではMAJIK DS-Iのアンプで鳴らすフロントよりもしょぼくれたAVアンプで鳴らすセンターの方が音が良くて少々ショック。これがスピーカーのクラス差というものか……
7.1ch音声だが、得てしてサラウンド感が生かされるような場面はほとんど無い。前述のようにフロント3chを主体とし、後ろの4本はあくまで微妙な残響やらを担当。この辺はディズニーのクラシック作品と同様である。
聴き所:
修道院長の美声
大佐の美声



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