昨年の音展はあくまでLUMINのユーザー代表? としてネットワークオーディオの魅力を語りました。
 そしてふと気付けば、今回はだいぶ立場が変わってしまったようです。

 もっとも、どこまで行っても目線はあくまでユーザーの位置にありますけどね。



ネットワークオーディオ実践セミナー・音展スペシャル

 Phile-webでもレポートが上がっています。
 「体験と実践」というテーマは変わらず。
 ネットワークオーディオで音を出すだけなら簡単。しかし、真に「快適な音楽再生」を実現するためには、色々と理解し、把握する必要がある。そのことをお伝えしました。音展スペシャルということで、多少いつもよりも発展的な内容を盛り込みました。
 そして18日のセミナーは長い時間をもらい、ネットワークオーディオのスペシャリストである土方先生とタッグを組んだおかげで、過去最高に濃密な内容となりました。土方先生の究極的なジャズ・ライブラリーをナマで見せていただいたり、最短距離で作った最悪なライブラリを片っ端から修正して即座に「理想のライブラリ」へと叩き直したり、Twonky ServerがWAVのタグを拾い上げられずしょんぼりしたところですかさずAsset UPnPを使ったり。普段ならば話が複雑になりすぎるために触れないようなことまで盛りだくさん。
 やればできます。ぜひチャレンジしてみてください。
 「ネットワークオーディオは簡単である」なんて調子の良いことを言えるほど私は無責任ではありませんが、「何が必要で、何に気を付ければいいのか」を伝えることならできます。ネットワークオーディオという領域を盛り上げるためにも、ネットワークオーディオを実践するすべてのユーザーが快適な音楽再生を実現するためにも、これからも本当に必要なノウハウを伝えていきます。あらゆる場所で伝える努力をし続けます。オーディオ業界でせめてひとりくらい、私のような人間がいてもよろしいかと。



fidataが示す理想のネットワークオーディオ・サーバー像

 発売されて間もないサーバー、fidataのプレゼンテーションを行いました。
 大上段から一方的に話すのではなく、「音がいいですよ凄いですよ」に終始するのでもなく、開発陣の方々から様々なエピソードを引き出しながら、様々な側面からfidataの魅力をお伝えしました。
 単に「音が良い」だけでは「理想のサーバー」とは言えません。
 「PCの周辺機器」ではなく「オーディオ機器」として設計を突き詰め、高音質を実現すること。
 ネットワークオーディオにおいてサーバーが果たす役割を踏まえ、ユーザビリティを磨き上げること。fidataでされているTwonky Serverへの言及と要所を抑えた改善は、相当ネットワークオーディオについて熟知しているからこそです。
 そしてこの二つを両立してこそ、理想のサーバーと言えます。
 オーディオファンが満足し得る理想のサーバー、信頼に足る製品の選択肢が増えたことは大きな喜びです。



 どちらのイベントもたくさんの方々に参加していただきました。
 また、過去に行ったイベントやセミナーに参加し、今回のイベントにも来ていただいた方も数多くいらっしゃいました。必ずしもそうした方のすべてにお声がけは出来ませんでしたが、本当に感謝の念に堪えません。

 お越しいただいた皆様、関係者の皆様、土方先生、ありがとうございました。
 機会があれば、また来年の音展でお会いしましょう。