続編:【ホームシアターでゲームをしよう!】はじめに
【ホームシアターでゲームをしよう!】 記事まとめ
「高価かつ難解な趣味」というイメージ(もはやレッテルに近い)や、「クラシックやジャズを聴かない自分には意味がない」という誤解など、オーディオの領域(オーディオ・ビジュアルも含む)を取り巻く状況は相変わらず厳しい。
音質などどうでもよく、「聴ければそれでいい」、という意識も重々承知している。
それでもなお、私が心の底から伝えたいのは、
いい音で聴けばもっと楽しい
ということだ。
オーディオとは機材や装置のクオリティをもってそれを実現するものだと思っている。
何を聴いてもいいし、何を見てもいい。
クラシックを聴いてもアニソンを聴いてもいいし、映画を見てもアニメを見てもいい。
個々の音質差や画質差はあるにせよ、コンテンツそれ自体に貴賎はない。
ただ好きなコンテンツを楽しめばいいのだ。
大切なのは感動することや楽しむことであって、「コンテンツが何か」ではない。
そしてコンテンツから得られる感動を深めるために、コンテンツをもっと楽しむためにこそ、オーディオはある。
すなわちオーディオの魅力とは、自分の好きなコンテンツからより深い感動とより大きな楽しさを得られることだ。
少なくとも私はそう信じている。
オーディオ(いわゆるオーディオ・ビジュアルも含む)の魅力を伝えたい。
10年前に初めてオーディオの領域に足を踏み入れた時から、常にそう考え続けてきた。
残念ながらこの試みは未だ成功しているとは言い難く、道のりは果てしなく遠い。
しかし、オーディオの価値を確信した身として、何もしないではいられない。
繰り返しになるが、「いい音で聴けばもっと楽しい」ということを伝えたい。
このブログがあるのも結局はそこに行き着く。
さて、素晴らしい記事があるので紹介する。
オーディオ機器でホラーはどれだけ怖くなる? 傑作ホラーゲーム『零 ~紅い蝶~』で実践! – Phile-web
「オーディオ機器を使えば、好きなコンテンツをもっと楽しめる」ということが端的に伝わってくる。(好きか嫌いかはさておき)ホラーゲームの怖さは面白さに直結する部分なのも間違いない。
いきなりプロジェクターを導入するとか、スピーカーを5本も7本も置くとか、最初からそんな風に気構える必要はない。
まずは、ほんの少しでもゲームの音にこだわってみてほしい。
スピーカーは2本(ステレオ)で構わない。
お気に入りのヘッドホンがあるなら、それをテレビに繋いでみるだけでいい。
音の良さがいかにゲームの面白さに直結するか分かってもらえるはずだ。
テレビの大画面化と低価格化が猛烈に進んだ結果、昨今では高画質と大画面をある程度容易に手に入れられるようになった。
だからこそ、残るは音の問題である。
私自身、オーディオを始めた頃は音の出る機械は何でもアンプに繋いでいちいち感動していたわけだが、その中でもゲーム機(PS2)の存在は大きかった。
ホームシアターの体裁を整えてPS3を迎え入れた時、BDだけでなく、ゲームのクオリティにも衝撃を受けたことを覚えている。
具体的なソフトは「RESISTANCE〜人類没落の日〜」。
奇しくも初めてプレイしたFPSで、私はゲームとホームシアターの親和性を思い知ることになった。
サラウンド環境を導入すれば、音響効果による素晴らしい臨場感や没入感を味わうことができ、映画やアニメを見る楽しみは著しく増大する。
一方で、ゲームは映像作品とは異なり、プレイ中はリアルタイムである。
右から撃たれれば右から銃声がし、敵が回り込めば後ろから足音がし、すぐ脇を掠めたグレネードが左後方に着弾して炸裂する。それらすべてが、プレーヤーの視点や操作と完全に連動し、なおかつリアルタイムに展開する。
その臨場感や没入感たるや、生半可な映像作品を完全に凌駕していると言っても過言ではない。(映画でも『●REC』などは、視点と音響を完全に一致させて凄まじい臨場感を生み出している)
ゲームはホームシアターにとって間違いなく素晴らしいコンテンツである。
32インチの液晶テレビと5本のブックシェルフスピーカーに囲まれて、私はそう確信した。
特にFPSやTPSなど、ある程度プレーヤーの視点と展開が一致しているゲームほど、音響面で大きな恩恵を受けられることは確かだ。
正直なところゲームのジャンルによってはホームシアターに向き不向きがあると思う。画面サイズや表示機器の遅延次第では、一瞬の判断が要求されるシビアなゲームプレイには適さないかもしれない。
それでも、大きな画面で、そしていい音でゲームをプレイすることは純粋に楽しい。
やってみるだけの価値はある。
Blu-ray.com – Community
上のページを見る限り、海外(米国)のホームシアターは何らかのゲーム機が置かれているものが多い。
一方、日本には少なくとも数百万人規模のゲーマーがいるはずなのだが、ゲームをホームシアターで楽しんでいるという声はあまり聞こえてこない。
日本では「オーディオは音楽を聴くためのもの」「ホームシアターは映画を見るためのもの」というイメージが強すぎるのかもしれない。
しかしそのせいで、ゲームを楽しんでいる人々がオーディオやホームシアターを敬遠している、あるいは興味を持つ機会さえ失っているのだとしたら、これほど悲しいことはない。
オーディオは何を聴いてもいいし、何を見てもいい。
もちろんゲームを繋いでもいい。コンテンツは自由だ。
ゲームという切り口で、オーディオやホームシアターの魅力を伝えられないものか。
昨今のゲームは映像的にも音響的にも、ほとんど映画と遜色ないクオリティを持つようになった。そういった映画的な感覚を持つゲームをホームシアターでプレイした際の相乗効果は計り知れない。
GOW3なんてプレイ中の感覚はもはや神秘体験の領域だし、Bloodborneなんて神経が焼き切れるほど興奮する。THE LAST OF USは泣く。
また、映画的というよりは純粋にゲームプレイを志向するゲームであっても、画面の大きさと音の良さはゲームの楽しさを大きく増幅する。
スーファミのマリオカートなんてきっと最高だ。
ホームシアターで遊ぶゲームは死ぬほど楽しい。
ゲームを愛するすべての人々にこの楽しさを味わってもらいたい。
ホームシアターでゲームをしよう!
【ホームシアターでゲームをしよう!】 記事まとめ
ホームシアターでゲームをしよう!
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