想像以上に面白かった映画。そして何より……
画質:14
音質:11
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch
画質について。
端的に言って、凄まじい高画質である。
監督の前作にあたる『トロン・レガシー』も大した高画質だったが、本作はトロンの最大瞬間風速+αを常時維持するかのごとき凄まじい仕上がり。
ちなみに本作は4K撮影のようだ。
とにかく情報量も精細感も解像感も桁違いに素晴らしい。HD(1920×1080)撮影の映画とは次元が違うと言っていい。
ただ、撮影の問題かオーサリングの問題か、暗部にノイズがざわつくシーンがわずかに見られた。よって評点は14となっているが、画質の基礎体力的には『アバター』や『リアル・スティール』に匹敵する、あるいは凌駕すると言ってもいいくらいだ。
触れそうな高画質である。雰囲気的にはダークナイトで見たIMAXを思わせる。
アップ時の人間の質感、ディティール、空気感、とにかく圧倒的に素晴らしい。映画というと馬鹿の一つ覚えにフィルムグレインがどうのこうのと言われるが、現実世界にフィルムグレインなんてものはそもそも存在しない。在るのは光と闇と色彩だけだ、と力強く語りかけてくるようだ。
一昔前は後付の粒状感と輪郭の先鋭化でもって解像感――高画質を演出する作品を多く見かけたが、本作をはじめ、4K撮影時代はそういった画作りから脱却し、純然たる情報量でもって高画質を実現する流れになっているような気がする。
見どころ:
光が映るすべてのシーン
音質について。
透明感にあふれた高品位な音がストレスなく広がる。
アクションシーンの音はいまひとつ爆発力に欠ける感があるが、空間の広さという点では特筆に値する。ドローンが縦横無尽に空間を駆ける際の音は非常に精緻な作り込みを聴くことができる。
また、BGMのミックスが素晴らしく、聴いていて非常に心地よい。ダイアローグの質感もよく、ドンパチではなドラマが肝要な本作の音としてはこれで正解だろう。
聴きどころ:
ドローンの飛行シーン
エンディングテーマ
総評:
久々に画も音も話も存分に楽しめた。
特に画は極めてハイレベル。リファレンスに成り得る素晴らしい出来栄えでる。
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