画質:論外
音質:8


映像:AVC
音声:ドルビーTRUEHD advanced 96Kk upsampling


画質について:
 この期に及んで額縁仕様で出してくるようなソフトは語るに値しない。
 そして何が「高画質仕様」だ! ふざけんな!
 バンダイビジュアルは恥を知れ!
 恥を!
 ディズニーの爪の垢を煎じて飲め!

見どころ:
 黒縁
 ゴミ
 傷
 ノイズ
 背後に横たわるバンダイビジュアルのやる気のなさ
 こんなものを「高画質」として流通させてしまう日本のAV業界の駄目さ加減


音質について:
 前々から言っていることではあるが、映像作品の音質を決定づけるのは巧みなサウンドデザインそのものであって、決して水増しされた音声スペックではない。
 製作年を考えれば、マルチチャンネルをきちんと生かした音であるとは言える。基本的にゴリ押しのやかましい音だが。
 『彼女の想いで』についてはむしろ声優の演技こそハイライトだと思うのだが、いかんせん音作りのバランスが悪いのかいまいち聴き取れない。何を言っているのかわからない。DVDの時からそうだが。

聴きどころ:
 蝶々夫人


まとめ:
 MEMORIESという作品は素晴らしい。
 『迷宮物語』や『ロボットカーニバル』に比べれば狂気はだいぶ鳴りを潜めたが、それでも『彼女の想いで』『最臭兵器』『大砲の街』の三作すべて、ほとばしるような創作意欲に溢れている。申し訳ないがこないだの『SHORT PEACE』よりも遥かにとんがった作品である。特に『大砲の街』は大友克洋にとって『スチームボーイ』の技術的原点になっている。
 ただし、作品そのものの質とはなんら関係ないところで、このBDを「高画質」と言って売り出すのは不可能だ。もしも発売側がこのBDを本気で高画質なのだと思っているとしたら……私はもはや祈ることしかできない。



【BDレビュー】 総まとめ