そりゃ勿論、飛び立ってほしいと死ぬほど願っている。
が、それはそれとして。
とりあえず表示機器は問題あるまい。
「ULTRA HD PREMIUM」なる品質基準が今回登場したが、それはさておき、今はある程度のサイズのテレビを買えば特に意識しなくても4Kになっているような状況である。少なくとも4Kの解像度を受け止められる環境は出来上がっている。実際に映し出される4K映像が高画質かどうかはまた別の話。
プロジェクターに関しても、4K DLPチップが登場するという喜ばしいニュースがあった。やはり一強では面白くない。
問題はプレーヤーである。
レコーダーは除外するとして、現時点でUHD BDプレーヤーを発売すると表明しているのはパナソニックとサムスンのみ。価格はそれぞれ1000ユーロ弱・400ドルとのこと。発売はパナソニックのDMP-UB900が「春予定」、サムスンのUBD-K8500が「3月予定」。
他のメーカーのプレーヤーはいつ出てくるのだろうか。OPPOに期待している人は私を含めて多いはず。そしてソニーは…………
それにしても、春やら3月やら、FOX/SPE/ワーナーが「2016年初頭」にUHD BDをリリースするのにプレーヤーは間に合うのだろうか。そもそも日本でもUHD BDプレーヤーは早々に発売されるのだろうか。まさか、「ソフトはあるのに再生できるプレーヤーがない」なんて状況には……
UHD BDがごく一部のマニア向けのメディアになるであろうことは重々承知。
ならばせめて、そのマニアが満足し得る製品が登場してほしい。
また、UHD BDにはBDの時のPS3のような、数百数千万台単位で売れてインストールベースを爆増させてくれるプレーヤーがない。市場の拡大はBDと比べてかなり低速にならざるを得ないだろう。「そういえばPS3はBDってのが見れるらしいから、ちょっと今度借りて見てみよう」なんて展開も、UHD BDでは起こらない。
どのみちNetflixをはじめとする定額映像配信サービスも猛烈に台頭しつつあり、仮に今後のゲーム機でUHD BDが再生可能になったところで、BDの時と同じような効果は期待できそうにない。
色々と不安は尽きないが、最後の映像パッケージメディアとしてUHD BDがきちんと飛び立ってくれることを、心の底から願っている。
より深い感動のために。
ソフト編
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【CES2016】UHD BDは飛び立てるか ハード編
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